- 背景 -
昨今、都会への人口集中や保護者の自然体験の経験と意識不足によって、子どもたちの自然体験機会が限られている状況があります。しかしながら、幼少期の自然への触れ合い回数が将来の自然環境問題等への関心度に影響するという事実があるため、自然が少ない環境にいながらも自然を感じられることで、自然を大切に思う感性を育み、興味を持ってもらうような取り組みを行いたいと考えました。
- アプローチ -
そこで、私たちJVCケンウッド・デザインが運営している森の音をライブ配信するサービス「Forest Notes」の音源を活用し、子供たちが自然に興味を持つ入り口として、太陽になりきって自然の音に耳を傾ける体験ができる「なってみ!たいよう」を制作しました。
- 制作物について -
「なってみ!たいよう」は、スピーカー搭載の「たいようデバイス」と映像が投影される山型のジオラマで構成されています。体験者は「たいようデバイス」に顔をはめ込んで太陽になりきり、ジオラマの前で立ったりしゃがんだりします。ジオラマに備え付けられたカメラが体験者の顔の位置を検出し、立った姿勢は太陽が昇ったお昼の様子、しゃがむ姿勢は太陽が沈んだ夜の様子を表し、体験者がゆっくりと動くことで山型ジオラマの時間を操作することができます。ジオラマに投影される山の様子や、「たいようデバイス」から聞こえてくる自然の音、鳴き声のする生き物の種類が時間によって変化する様子を体感できるシステムです。
幼児~小学生を想定
時間や天気の移り変わりによって変化する自然の音や鳴いている生き物の種類、山の様子に気づくことで、自然への理解を深め、自然を身近に感じさせたり、新たな視点で自然を観察することができるようになります。立つ・しゃがむ等の動作を組み込むことで、感覚的な理解を助けると考えます。また、デジタルを活用した装置のため、自然に触れる機会が少ない場所に住んでいる子供も遠隔地から自然とつながることができます。
JVCケンウッド・デザインは、3つのプロダクトブランド「JVC」「KENWOOD」「Victor」それぞれの特徴を反映したデザインを追求し個性が際立つプロダクトを生み出しています。さらに新たなテクノロジーとデザインを融合させることに注力しており、プロダクトの革新性や機能性を重視しながらも、美しいデザインを実現することで先進的で魅力的なユーザーエクスペリエンスを提供します。
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