SDGsの第一の目標である「地球上の『誰一人取り残さない』」の達成を目指し視覚障害者も遊べるボードゲームを作りました。
「ヒット&ブロー」というゲームをご存じですか?
このゲームは、出題された色の配列を推理するゲームで、ボードゲーム、テレビゲーム、アプリなどで遊ぶことができ、子供から大人まで誰もが楽しめます。
しかし、実際は「誰もが」ではありません。このゲームは基本的に〝色〟を用いて遊ぶので、目の不自由な方には不向きなのです。
そこで、ゲームに用いる「コマ」の“色”を“形状”に置き換え、感触で判別できるようにすることで、誰でも遊べるようにユニバーサルデザイン化しました。
長野県長野盲学校のみなさんの協力のもと、目の不自由な方が一人で遊べるのはもちろん、ご家族やご友人と一緒に遊ぶことを考え、プレイヤーが使用するコマは全盲の方でも遊びやすい大きさ、判別しやすい形状を模索しました。さらに「丸」「三角形」「四角形」など、両者に共通でわかる呼び方を選び、統一しました。
このゲームの仕様上、「ヒット」「ブロー」の出力が必要になりますが、音声の出力に加え、目の不自由な方の中には「音」による情報より点字の情報の方が良い方がいるため、点字でも「ヒット」「ブロー」を出力します。
ゲームオーバーになった場合は、正解のコマの配列もコマと同形状で表示します。
ヒット&ブローのルール
出題者と回答者に分かれ、出題者は6色の中から4色の配列を決め、回答者がその配列を推理するゲームです。
回答と正解を比べ、出題者は「ヒット」、「ブロー」の数でヒントを出します。
ヒット:色も場所も合っている
ブロー:色は合っているが場所が違う
例)正解{赤、青、黄、緑}
回答{赤、黄、紫、緑}
上記の場合「2ヒット、1ブロー」となります。(赤と緑がヒット。黄がブロー)
規定回数内で4ヒットすればプレイヤーの勝利となります。
本作品では、出題者をCPUで出題の配列、「ヒット」、「ブロー」を自動で行うため、一人でも遊べる仕様になっています。
視覚障害者
その家族、友人
今までにない娯楽
一人で遊べる娯楽(サポート不要)
家族、友人と協力して遊べる娯楽
竹村製作所は水の総合メーカーとして水と人々の暮らしを見守ってきました。創業以来、「使う身になって考え、作って、販売、そして使っていただく」という企業理念のもと、地域に根ざし、お客さまの声に即座に対応する柔軟さと技術力で、製品の開発と製造、販売を行ってまいりました。
GUGRN2023に向け、今年の5月に社内でメンバーを募り、構想から部品設計を行い応募いたしました。
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