ゾートロープ(Zoetrope)とは、19世紀前半に発明された器具で、日本では「回転のぞき絵」とも呼ばれています。回転のぞき絵は側面に縦のスリットが入った円筒の内側に少しずつ異なる絵を描き、円筒を回転させてスリットからのぞくと内側の絵が動いているように見えるというものです。
今回の3Dゾートロープとは、回転のぞき絵のように動いて見えるものの対象が絵ではなく、立体模型を対象に動いて見えるようにしたものになります。
仕組み
3Dプリントした少しずつ形状の異なる14匹のキツネを円盤に乗せて回転させ、ストロボスコープの光を当てます。光の点滅と立体模型が移動してくるタイミングが同期したときに、残像だけが見えるようになり、立体模型が連続的に動いて見えるようになっています。
Arduino でDCモータの回転数をセンシングし、PAN制御で任意の回転数を出力できるような仕組みを作りました。回転数にあったタイミングでストロボ照射を行うことで3Dゾートロープを実現しています。
キツネは完全オリジナルです。
老若男女問わず全ての人
動く絵(アニメーション)が日常生活の中で当たり前のように浸透している現代では、人々がアニメーションについて新鮮味を感じることなく生活をしています。そんな現代において、原始的な方法でアニメーションを制作することにより、はるか昔から人間が絵を動かすことに興味を持っていたという事実の再認識を促し、実際にそこにある固形のものが動いて見えるという非日常の体験が出来ます。
人の心を動かすものを作りたい。
社会人で製作の時間を十分に取れないですが、自分なりのアイデアを出して隙間時間でものづくりをしています。
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素晴らしいですね!
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