「Caton」は視角外で起きた音を振動としてユーザーに通知するデバイスです。
見えない障がい者と呼ばれる聴覚障がい者は日常生活の中でも特に自宅(屋内)での活動の際に補聴器を外すことが多く、同じ部屋でも火災報知器や家電製品などの報知音に対して反応ができなかった経験があるといいます。また寝室に滞在しているときにインターホンが作動したことに気づかず、指定時間に受け取れなかった事例も挙げられます。
屋内で過ごす聴覚障がい者は”音”に対して反応が鈍感になりやすく、離れた場所で発生した”音”に対して全くアクションが取れません。情報を得るために視覚情報に依存せざるを得ないといった状況が発生してしまいます。
視覚的な通知方法にはその”もの・ことを見る”という行動が付き物であり、人々の行動を制限してしまいます。
私たちはユーザーに視覚的なアプローチではなく触覚を用い、離れた場所で起きた音を必要な時だけ通知するプロダクトを提案します。
中度~重度の難聴者のうち自宅内で補聴器を外して過ごす人
「Caton」は別空間で発生した音情報を振動に変換して音の発生場所をユーザーに通知するプロダクトになります。
法政大学デザイン工学部システムデザイン学科
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