小人のすみかは、人や作品との「距離感」を意識させるインタラクティブアートです。小人の住む行灯は、人が近づくと暗くなり、離れると明るくなります。一般的な照明器具とは対照的な、この不思議な挙動を通して、「距離感」について考えるきっかけが生まれると考えます。
〈ストーリー〉
この行灯には、小人が住んでいます。この小人には、明かりに光を灯す力があります。小人は安全な住処を求めて、役目を終えた照明器具を渡り歩き、気に入った照明に住み着きます。今は、この行灯がお気に入りのようです。
でもその生活は、住処がいつどうなるかわからない、という危機感と隣り合わせ。誰かに見つからないように、ひっそり住んでいるのです。
行灯に人が近づくと、小人は驚いて姿を晦ましてしまいます。ビックリさせないように、そっと見守ってみてください。
コロナ渦を生きる人々へ
視覚的・間接的に、ソーシャルディスタンスの実現を仕掛けます。誰かが呼びかけなくても、楽しみながら「気付いたら距離をとっていた」状態へと導きます。
他の人との距離感や、鑑賞体験における距離感を考えるきっかけを与えます。
・ToFセンサを周囲4面に設置し、人の接近を検知
・人の接近に応じて、行灯の明かりを制御
・プロジェクタを内蔵し、行灯の中の小人を前後左右から捉えた映像を投影
・LEDを内蔵し、行灯の光の揺らめきを再現
ODENKIは、光るインタラクティブアート制作を中心に活動するクリエイティブユニットです。
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