傘泥棒を懲らしめる装置です。
・背景
日本では傘はたくさん盗難されています。実際に、大阪大学の論文やウェザーニュースによれば、傘の盗難は約6割の人が経験したことがあるとされています。
傘の消費もとても多いです。朝日新聞の記事によれば 傘の1年間の消費は人口と同じくらい、1.2億本ほどであるとされています。
そして、この日本が傘の消費量がとても多いという特徴は傘の盗難によって傘をもう一度買う必要ができてしまうということが一因です。これを防ぐことはSGDs12(つかう責任、つくる責任)及び13(気候変動に具体的な対策を)に貢献するとともに、日本のエシカル消費の拡大に寄与します。これは非常に価値のあることです。
・作品の説明
装置は大きく分けて「本体」と「水風船装置」で構成されています。鍵がロックされているとき、本体では加速度センサによって静止しているかどうかの判定が行われています。もし、静止していない状態であると判断した場合、本体のスピーカーからメッセージを再生し警告します。警告を一定時間無視した場合傘が盗まれたと判断し、水風船装置に取り付けた針で水風船を割ることで泥棒にお仕置きをします。
(使用した部品)
Arduino Uno
キーロックスイッチ(IDEC KG2C-10A)
圧電スピーカー(ANYM-SPT08)
3軸加速度センサ(Adafruit MMA8451)
MP3プレイヤー(DFROBOT DFPlayer Mini)
サーボモータ(FEETECH FS90)
・課題点とその対策方針(今後の展望)
>利便性
→物理キーをデジタルキーに変更
>安全性
→針の代わりに紙やすりを使用
>形状の改良・省スペース
→回路の縮小
>スピーカーのボリュームが小さい
→アンプを作成、取り付け
>防水性
→防水性の高いケースを作成
出典:
大阪大学 論文:罪悪感に訴えかけるアンケートが傘の盗難防止に及ぼす効果の検討 松井壮太
https://jp.weathernews.com/news/16769/
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR3133ZKR2XOXIE022.html
傘を盗まれた経験がある人
傘を盗まれて悔しい思いをした人
傘を盗んだ人を絶対に許したくない人
傘を盗まれることへの恐怖を和らげる。
傘を盗まれることをなくし、買い替える費用を節約することができる。
盗まれる傘を減らすことで無駄な傘の消費を抑え、SDGsに参画する意識を持つことができる。
名古屋工業大学の学生チームです。
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