中山間地における生活の営みは風前の灯火です。人口流出は続き、地域の維持管理は今後ますます困難になるでしょう。雑草が生い茂り、隠れ蓑を得た害獣はますます人間の生活圏に進出して来ています。そしてその侵食は平地へと続くことになります。
Roktrackは中山間地の主体である高齢者でも簡易に草刈り出来るように開発しました。ワイヤーの設置やスマホやパソコン等は一切必要ありません。
【草刈り機能】
草を刈りたい範囲にパイロン(三角コーン)を並べて電源スイッチを入れるだけで、範囲内の草を刈る。物体検出技術を使いパイロンを認識し、その方向に向かう。認識した高さから距離を推定し、一定以上近づいたら旋回して次のパイロンを見つける。徐々に旋回タイミングを早くすることで内側に入り込み、面の刈り取りを行う。
【安全機能】
草刈り作業中に物体検出で人体を検知した場合は、動作を一時停止。
【害獣・人監視機能】
充電中に物体検出で人や害獣の出現を検知して、LINEに画像つきで通知。
【ソーラー充電】
AC充電に加えて太陽光で充電することが出来ます。作業中にバッテリー電圧が降下したら、その場で留まり太陽光で充電します。バッテリー電圧が一定以上まで回復したら、自動で起動して、草刈りを再開します。晴天なら毎日10〜15分程自動で草刈りをし続けます。※AC充電の場合は、1回の充電で2〜3時間連続作業可。
【人工衛星によるリモートセンシング】
モバイルアプリで作業開始指示をした場合は、その草刈り地点の座標をクラウドに記録。後日、その場所の草の伸び具合を人工衛星画像から求めることで、現場に赴く必要なく、アプリからリモートセンシングすることが出来る。
【音声発話によるロボットへの指示】
モバイルアプリはVUIによる操作を提供。「スタート」、「ストップ」等の簡単な指示はもちろん、自然言語処理をGPT4と連携することで「11号機を止めて、12号機を始動開始」、「異常なステータスのロボットはある?」など複雑な自然言語による指示も可能。
【安価】
原材料費は4万円弱。
【OSS】
ロボット制御プログラムは以下のURLで公開。
https://github.com/ysuito/roktrack
本当は草刈りして家の周りや地域をきれいにしたいが、出来なくて困っている人々。高齢者、女性など。
草刈りの苦役から人々を開放する。
・サンダルで歩ける庭や地域の実現
・害虫や害獣の発生を予防
・徹底的にUIを排した直感的操作
日本の山間部で生活しているソフトウェアエンジニアです。
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パイロンのアイデア+機能てんこ盛りで即戦力になりそうな。
返信コメントありがとうございます! 現場からは、小さいという声を頂いており、合体機能を構想中です。
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