音でも表現できるタップダンス。その大切な「音」を耳が聴こえない人にも伝えたいという想いから発案した、ステップの音を光で可視化させるタップシューズです。
タップは、足の裏・つま先・かかと 、など様々な部分を叩いたりして、それぞれに音を出しリズムを作ります。可視化させる為、まず叩いた部分だけが光で表現できるように、距離センサとLEDを内蔵させています。距離センサを使うことにより、周りの音や振動に反応せず、タップした部分の音だけを光らせる事が実現できました。これは、従来のモジュールや似たような目的の既存の製品では出来ていなかった事です。また、聴こえる人と聴こえない人に「高い音と低い音の色のイメージは?」を事前にアンケートをとり、実際に聞こえる人の回答を参考に光を色分けしています。
ステップを踏んだ時に邪魔にならない部分に電子回路やバッテリーが着いています。足に負担が無いように軽い部品を使用。そして、タップシューズはファッションの一部にもなるので、部品が見えないようにポケットなどで装飾されています。
2014年から様々な方々にご協力していただいたり、自分でも製作してきましたが失敗。新たに出会ったエンジニアさんの手により8年越しにやっと1歩前進出来ました。私のタップクラスのろう者の生徒や知り合いも実験に参加してもらっています。不可能を可能にできる未来のタップシューズの実現に向け進化し続けます。
①耳が聴こえない人や聞こえづらい人(ろう者・難聴者・中途失聴者など)子供から大人まで幅広い世代。
②タップダンサー(プロからアマまで)
耳が聴こえない人も同じ時間を共に楽しめるタップダンスの空間を提供します。即ち「タップダンスの情報保障」です。他のダンスでは表現できない音。その大切な「生の音」はタップしてる人の感情が音として出るので光で可視化させる事により、その時に発した音をそのまま感じ伝え同じ空間を共有できます。タップダンサーにとっては足元を、より「魅せる」ことができ表現の幅を広げエンターテイメントとしての存在価値を提供します。
タップダンス講師&振付師&手話タップパフォーマー。「タップ」と、耳が聴こえない人の言語でもある「手話」を融合した『手話タップ』を考え、誰もが楽しめる活動をしている。
ライブイベント・TV・CM・ラジオ・映画出演、雑誌・新聞掲載。YouTube番組有。「KARADA TAP」立合い。絵本「7つの雪のようせい」文芸社より出版。読み聞かせ・手話パフォーマンス・ピアノ弾き語りもしている。
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