MOBILE WEAR Mk-IIは交通デザイン研究所が提案する新しいパーソナルモビリティ。服の様に着用し、小さなエネルギー消費で立ち姿勢(Standing mode)および座り姿勢(Stool mode)で移動することができます。
現代の過剰な車社会は大きな便益をもたらす一方で、社会的費用を払わずに使用できるため、環境破壊や資源浪費、コミュニケーションの希薄化など様々な弊害を発生させています。それらの弊害を解決する方策のひとつとしてパーソナルモビリティが挙げられます。パーソナルモビリティは都市部では交通空白領域(ラストワンマイル)の補完や混雑解消・環境保全の手段として、地方では衰退した公共交通の代替や交通弱者の移動手段としての活用が期待されます。
セグウェイや電動キックボードなど従来の小型パーソナルモビリティの多くは立ち乗りですが、レジャーやスポーツ用ではなく移動手段として使用するならばユーザーの負担軽減が必要と考え、MOBILE WEAR Mk-IIはStanding modeで立ち乗り移動の軽快性を、Stool modeで座り姿勢移動の安楽性を提供します。
他のパーソナルモビリティ同様ラストワンマイルの移動手段として使用し、他のパーソナルモビリティとは異なり「WEAR」なので着用したまま公共交通機関に乗り込めるので、駐車や手荷物として持ち込む必要はありません。
また、多くのパーソナルモビリティは車室がなくユーザーは雨風・暑い寒い といった外部環境に晒されますが、MOBILE WEAR Mk-IIは「WEAR」がミニマムなキャビン機能を果たし、外部環境からユーザーを護ります。「WEAR」はインフレータブルによる緩衝機能を装備しており、万が一転倒などが発生した場合でも衝撃を緩和します。
さらに、通常の衣服と同様に「WEAR」を各個人が好みのデザインにすることで、パーソナルモビリティ使用に対する心理的バリア(「かっこ悪い」「弱者に見られそう」)の低減を図ります。
・これからの世の中、車を使いすぎるのはちょっとどうなの、と感じている人
・既存のパーソナルモビリティを使うのにちょっと二の足を踏んでいる人
・小型電動モーター駆動による小さなエネルギー消費での移動を提供します。
・Standing modeで軽快な立ち乗り移動、Stool modeで楽チンな座り姿勢移動を提供します。
・「WEAR」により安全で快適な移動環境、および嗜好にあった外観意匠を提供します。
・これからの社会に必要となるモビリティの多様性をもたらします。
貨幣経済的価値のみでない社会的便益の観点から、
徒歩・自転車から宇宙船まで21世紀に適した交通の姿の提示を目的とする研究所です。
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