日本橋の歴史と今、そして被験者がそれに混じってゆく感覚を伝える、新たなタイプの暖簾を制作いたしました。
再開発された、きらびやかな風景。脈々と続く老舗たち。それらが混じり合い、日本橋を形づくっています。
それを様々な要素が絡み合い、反響し、増幅されていく様子をモアレに見立て、変化と伝統が混ざり合う日本橋を表現しました 。
モアレをおこす暖簾を制作するため、「新たな染色方法」「人工筋肉(バイオメタル)による生体的に躍動するモアレを起こす機構」を数多くの実験のもと研究・開発いたしました。
「新たな染色方法」では、透ける生地に、しっかりとした発色で模様を印刷するためも、シルクスクリーンのインクの粘度を調整し、ようやくインクの効果的な定着のさせ方を発見。それをサンプルとして、老舗暖簾職人に仕上げていただきました。
「人工筋肉(バイオメタル)による生体的なモアレを起こす機構設計」では、ホテルなどに設置した場合に雑音を発生せず、発熱もおさえながらも、人が通らない時でも、モアレが躍動するように機構を設計制作いたしました。
のれんのモアレは、あなたが通ることでさらにその表情を変えていきます。
暖簾をかけて頂く、店舗・施設。また利用され暖簾を通るお客様。(今回は三井ガーデンホテル日本橋プレミア様に期間限定でかけて頂きました)
街の今と昔を体現した暖簾、それを表現したモアレに入る感覚は
この暖簾でおもてなしされた方を街の一員となった感覚へといざないます。
クリエイター : 石川貴之 佐藤哲朗 鈴木和真 水野直子
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