Programmable Breadboard(PBB)は配線いらずのブレッドボードです。PC上で作成した回路をPBBに転送するだけで、回路が実現できます。またPBBは、電源供給機能や、信号生成・測定機能も搭載しているので、PBBひとつで回路の試作ができます。もちろん、アナログ信号の取り扱いも可能です。
さらに PBB は回路情報がソフト化されているので、回路情報の保存、修正、複製が容易です。例えば同じ回路をたくさん作る場合には、既にある回路をコピーするだけで配線作業が完了するので、配線ミスから解放されます。作製した回路情報をSNSに公開すれば、世界中の人たちと共有することもできます。
加えてPBBはインターネットを介して信号を送受信することができます。例えばあなたの手元にあるPBB上で測定したセンサの値を、インターネットを介して私のPBBで受信し、制御信号として使うことができるので、IoTデバイスの開発に最適です。
チームPBBでは多くの人がPBBで構築した回路データを共有する世界、すなわち回路データがオープンースとして広がる世界の実現を目指しています。これによって個々の作業効率を向上させるだけではなく、電子回路、ひいてはものづくりのすそ野を広げることが夢です。
PBBは既に機能試作は完了しており、実現性は確認しています。これから製品化に向けて仕様の精査を行うとともに、初めての人でも使いやすいよう、ソフトウェアの開発が必要です。
電子工作を趣味としているホビイスト、電子部品や電子デバイスの開発を行っているエンジニア、STEM教育向け教育コンテンツメーカー、教育機関などを想定しています。
提供する価値は「電子回路の敷居を下げ、作製に必要な時間を短縮すること」です。初心者は先駆者のデータをコピーすることで自身が作りたいデバイスを簡単に作ることができます。エンジニアはメーカーから提供されるサンプルデータを用いた試作や、過去に作った回路の再構築が容易になります。教育現場では配線ミスなどの教育コンテンツの本質ではないつまづきを低減できるため、本質的な部分により注力することができます。
チーム代表がPBBの様な製品を渇望しており、でも一向に同様な製品が世に出てこないので、もう自分で作る!と自身の会社で行われた新規事業創出プログラムに応募したのがきっかけで作られたチーム。社会人ものづくりサークルつくるラボを通じてメンバーを増やして今に至る。実際にモノをつくることが好きなメンバーが集まっている。
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