『トルネードスピン!』は二軸回転機構を搭載した焼き菓子メーカーです。お祭りの屋台などで”魅せる”食事体験を提供します。
近年カロパやタイパなどといった言葉が生まれ、日常的な食事はいかに早く、おいしく、安く済ませられるかという視点で発展してきました。対照的に、祭りや祝い事などの「非日常の食事」 においては逆に特別感や手間が強く求められてるように感じます。コストや手間をかけてでも、その場限りの味や演出を求め記憶に強く残る食事体験が広まっています。お祭りの屋台は昔からある特別な食事体験の代表例です。場の高揚感や目の前で調理されるライブ感によって、多少割高であっても屋台料理をついつい購入してしまいます。また、屋台の調理装置は、その料理専用に作られているものもあり、変わった機械の動きや作る人の技術に目が惹かれます。
しかし!屋台の調理機械には進歩が少なく、見飽きてしまった方もいるのではないでしょうか?
この装置は「非日常の食事」に向けられるニーズに応え、屋台の調理機械における食べる”前”の期待感や特別感を見直し、演出する提案です。プロダクト製造などに用いられる遠心鋳造(回転成型)のダイナミックな動きを取り入れ、見た目の異様さによる驚きや待っている間の期待感を強く演出します。スリップリングを活用することで回転し続けても回路が切れず、中心にセットされた加熱部に通電し、お菓子の生地を焼き続けることができます。また、この二軸回転機構をうまく活用したお菓子のレシピや形も研究中です。
簡単な構造にすることで様々な展開ができるフォーマットとなることも考えています。
例)加熱部を冷却装置に変えたアイスメーカー、焼き菓子ではなくお好み焼きのようなおかずレシピ、自由度の高いチョコ成形メーカーなど
誰でも扱える回転機構により、ユーザーを巻き込む体験設計を行うことを想定しています。
お祭りや縁日で特別な食事を楽しみたい方(特にお子様)
屋台やキッチンカーのオーナー様にレンタルや購入してただくことを考えています。
作ってる間のワクワク感を演出し、おいしく楽しい食事体験を提供します。
生地の入れ方や機械を回すことをユーザーに体験してもらうことも想定しており、手元のダイナミックな機械の動きによる驚きと自分の手で作る喜びを食事に付与します。
法政大学デザイン工学部システムデザイン学科4年
ヒューマニティデザイン研究室
趣味のお菓子作りを突き詰めたら面白いモノができました!
エンジニアリングとデザインでたのしいモノづくりを!
ポートフォリオ
https://student.redesigner.jp/portfolios/PFf0d134495d9ed79a2b7ad7e8de3d3f50
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