僕たちは必要な時に必要なものを創り出すような世界をつくりたい。その世界をつくるにあたって、必要な形を即座に作成することができないというのと、作った形をすぐに崩して材料の状態に戻すことができないという問題があります。そこで僕らは、
ハンディタイプのわた構造射出デバイス「CottonSketchPen」を開発しています。
既存のわたを生成する身近なデバイスである、わたあめ機では、温められた回転皿に材料を溶かし、回転することによって発生する遠心力で溶けた液体を射出します。その液体が空中で冷やされながら攪拌されることによって、わたが生成されます。しかし、既存のわたあめ機は回転皿を回転させるという性質上、等方的にわたが生成されてしまいます。そこで本デバイスでは、回転によるわたの生成機能はそのままにして、回転皿内に壁を作ることで、無駄ないわたの一方向射出を実現しています。また、操作性向上と軽量化のために、わたあめ機からフルスクラッチで機体構成を行っており、ベルトプーリでの動力移動と回転皿の自作により片手で持てる形状になっています。
わたに注目したのは、少量の素材から大きなものを作ることができ、出来たわた構造を再び溶かして、また別のわた構造を創り出すような再利用できるメリットがあるからです。
現在、本デバイスは梱包時の課題解決に焦点を当てています。しかし将来的には、梱包にとどまらず必要がなくなったあらゆるプラスチック素材の形を再変形し、椅子や机、ベッドにテントといった立体物をその場で作成するデバイスにすることを目指しています。未来の必需品、CottonSketchPenをカバンに入れてお出かけしてみませんか?
フリマアプリやネットショッピングで商品を出品・配送する一般ユーザーで、特に複雑な形状の商品の梱包に時間と手間がかかることに悩み、簡単かつ適切で安心して出品できる梱包方法を求めている人々。
好きなときに、好きな形をつくりだせるCottonSketchPenにより、その場で商品の形にあったプラスチックのわたを緩衝材として生成し、無駄なく簡単にすぐ梱包できるという価値を提供する。
泥臭い試作を重ねるハードウェア実装、デジタルの力で不可能を可能にするエンジニアリング、ユーザーのわくわくする心を掴むUXデザイン。これらを武器に、一見バカバカしいと思われるアイデアにも果敢に挑戦し、常識を覆すワクワクソリューションを生み出すことをミッションとしている4人チームです。
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Trishing oghlum Danishjan
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