近年、日本の高齢化が進行する中で、高齢者や入院患者の社会的孤立が深刻な問題となっています。
社会との繋がりを持つことは、精神的な健康や生活の質の向上に寄与するとされていますが、身体的制約や健康上の理由で外出が難しい人々にとっては、この繋がりを持つことが難しいのが現状です。
この問題に対する一つの解決策として、アバターロボットd8rを開発しました。
アバターロボットd8rは頭と手からなり、VRゴーグルを装着したユーザーの動きをリアルタイムで捉え、それに応じて動きます。
ユーザはVRゴーグルを装着するだけで、まるでアバターロボットに乗り移ったかのような体験ができます。
これにより、例えば病院のベッドからでも、家族の結婚式や運動会、さらには仕事や教育の場に「参加」できます。
アバターロボットの頭には、3台のサーボモータと2台のカメラが搭載されています。
アバターロボットの頭は、VRゴーグルを装着したユーザの頭の動きに合わせて動きます。
2台のカメラ映像を用いることで、奥行き感のある非常にリアルな視覚情報を伝送し、まるで自分がその場所にいるかのような体験を実現します。
アバターロボットの手には多くのサーボモータが搭載されており、多彩な手の動きができます。
アバターロボットの手は、VRゴーグルを活用したハンドトラッキング機能により直感的に動かせます。
この機能により、遠隔地にあるアバターロボットを使って、実際に手を振ったり、手の形を変えたりすることで、リアルタイムで双方向なコミュニケーションを実現します。
例えば、遠隔地での運動会で子供が走る姿を見ながら、アバターロボットを通じて実際に手を振ったりして応援することができます。
このように、アバターロボットd8rを使うことで、身体的制約や健康上の理由で外出が難しい方々に対して社会参加の手段を提供できます。
将来的には、自分の分身としてのアバターロボットが普及することで、社会全体のコミュニケーションの形の革新につながるでしょう。
身体的制約や健康上の理由で外出が難しい方々(高齢者や入院されている方等)
自分の分身を持ちたい人すべて
身体的制約や健康上の理由でなかなか外の活動に参加できない方々に、新しい社会参加手段を提供します。
VR技術・ロボット技術を活用することで、ユーザーに現実に近い臨場感・没入感をもたらすことができ、外の世界との繋がりをより深く感じることができます。
Partmatonは、「ロボットと人が共存する社会」を目標に、人とのふれあいや共同生活を目的としたロボットを趣味で開発している団体です。
ロボティクスに限らず、バーチャルリアリティや触覚など幅広い技術を駆使して、人間社会になじむロボットを創り出していきます。
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