TeleStickは1本の棒状のデバイスを通じて画面に「はいる・ふれる」体験ができるシンプルな映像拡張システムです。コンテンツの作成も簡単です。TeleStickは、一般的なビデオカメラに触覚記録センサーを内蔵した棒を取り付けて、撮影するだけです。今までテレビや映像は見るものでしたが、画面の中に入れる、触れる放送や配信を実現します。天気予報での雨粒の強さの体験、動物に餌をあげる体験、料理する体験など見て終わらない追体験を実現します。生まれたばかりのこどもや1歳2歳のときにTeleStickを使って収録すれば、将来小さい頃の自分に時を越えて触れることができます。
【TeleStickRecorder】
TeleStickRecorderはカメラもしくはスマートフォンを取り付けて撮影する棒状のカメラ周辺機器です。棒に内蔵したマイクで触れたモノの触覚情報を、カメラ側にあるマイクで撮影者の声や環境音などの音声情報を収録します。棒で触れるだけで触覚情報が収録できるため、撮影者は棒の先端だけ見て直感的に触覚映像が撮れます。それぞれのマイクで拾った音は動画ファイルのステレオ2chで収録します。
【TeleStickPlayer】
TeleStickPlayerは振動子とスピーカーを内蔵した棒型デバイスです。USBケーブルもしくはBluetoothで映像再生デバイスに接続して、TeleStickRecorderで収録したステレオ音声の映像を再生します。触覚情報は振動子(ボイスコイルアクチュエータ)で変換し振動として、音声情報はスピーカーから音として出力します。
放送局、YouTuberなどの映像配信する人、ビデオで思い出を残したい人
時や場所を越えて「ふれる」を実現します。カメラの発明により過去の出来事を映像で残してきたように、ふれる体験をプラスして残せます。また、リモート会議・通話アプリと併用すれば、遠隔の人や物にもリアルタイムで「ふれる」体験を実現します。これまでテレビやYouTubeの配信は、画面の向こう側できごとで少し他人事でした。TeleStickは遠い過去や場所も自分ごとのように感じさせる体験の発信を可能にします。
明治大学渡邊恵太研究室の学部2年〜院2年のメンバーと、シードルインタラクションデザイン株式会社のメンバーが集まったプロジェクトチームです。インタラクションデザインやヒューマンコンピュータインタラクションの領域で研究しています。
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