“もしも「心」が可視化されたら、社会はどう変わる?”
2020年、2021年。人と人との関わりは大きく変化しました。
我々が問いとして社会に提案したい“e-lamp.” 。
それは、わからなかった「心」を認知し、伝えられなかった「心」を共有するために、感情を「見せる」新たなコミュニケーション方法です。
「心拍バイオフィードバックを、光で可視化する」イヤリング型のデバイス “e-lamp.”は、耳たぶ裏に装着するセンサから脈波を計測し、心臓の脈動を推定しています。
つまり、私たちの「ドキドキ」に合わせて、ピカピカ光るイヤリングがこの “e-lamp.” です。
本デバイスの鍵である「バイタルデータ」は、個人の重要な情報でありながら、現在の活用場面は限定的です。
そこで、まずは身近な「心拍」からアプローチを試みました。
【採択】慶應義塾大学研究助成・研究活動支援:山岸学生プロジェクト支援制度
【協力】株式会社図研(Leafony)、株式会社FUJI(FPM-Trinity)
さて、“e-lamp.”のような「バイタルデータ」可視化によって、情動認知・伝染にポジティブな影響は起こるのでしょうか?
近年、ポジティブ情動と生体指標の関連研究が進む中、本領域では、学問研究に限らない取組みも見られます。しかし、バイオフィードバック自体が集団内のポジティブ情動に及ぼす変化について、知見の蓄積はまだ十分ではありません。
そこで “e-lamp.” では、複数名を対象とした生体情報計測と可視化がポジティブ情動の認知と伝染にどのような影響を与えるのか、学際的にも明らかにしていきたいと考えています。
勿論 “e-lamp.” は生体計測技術によって、ポジティブな連鎖を起こそうとしています。しかしながら、このテクノロジーがネガティブに用いられるリスクもゼロではありません。
私たちは“e-lamp.” の存在そのものによって、人々の間に真摯な議論が生まれ、「心」に関わるテクノロジーと社会実装の理想が描かれていくことを期待しています。
コミュニケーションのきっかけを求めている人たち(恋人、家族、友人、ファン、アーティスト、イベント参加者、言語的コミュニケーションに障壁のある人、など)
わからなかった「心」を認知し、伝えられなかった「心」を共有するために、感情を「見せる」という新たなコミュニケーション方法を提供します。
・山本愛優美
所属/肩書:慶應SFC3年/Nexstar CEO
・朝比奈ひかり(戎 光璃)
所属/肩書:株式会社ネオレア CEO
・飯田 勇平
所属/肩書:LINE株式会社
・浜地真代
所属/肩書:NPO法人ふらいおん代表理事
この作品を共有