「Squishy bot」は粘土を動かして遊ぶことができる子ども向けデジタル知育玩具です。近年、プログラミングトイやロボットツールをはじめとする様々なデジタル知育玩具が発表されています。その多くはプラスチック製などのブロックやパーツから構成されています。
それに対し「Squishy bot」はプラスチック製の筐体ではなく、柔軟な素材を用いることで、粘土特有の試行錯誤プロセスを取り入れ既存のデジタル知育玩具にはない試行錯誤を通しての学びや,主体的に作り上げる創造力の補助,触覚からの素材との対話を通しての試行錯誤で創造力の補助や知的好奇心を促すことを目的としています。
「Squishy bot」は3種類のモジュールと動きを制御するコントローラーからできています。モジュール内にはモーターが内蔵され、コントローラー内は基板とArduino nanoで構成されています。モジュール単体で粘土と組み合わせたり、異なる種類のモジュール同士を組み合わせることもできます。
動画の最後は実際にワークショップを行い、子どもたちに使ってもらった様子です。コマ撮りではないクレイアニメーションを作るというテーマに沿ってストーリーからキャラクター、動かし方まで考え最後に動画撮影を行いました。動きに応じて新しいキャラクターを考案したり、参加者同士での関わりの中で合同作品を作り上げたり、「Squishy bot」が創造力に加えコミュニケーションの誘発にも影響していることがわかりました。
小学校低学年以下の子どもを対象としています。
「Squishy bot」を通した試行錯誤での創造力の補助や知的好奇心の促進、また友達や家族など、誰かと一緒に遊ぶ際のコミュニケーションの誘発にも期待されます。
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 Future Craftsプロジェクトに所属する椿麻衣と主宰する山岡潤一から構成される。
職人的な視点からマテリアルインタラクションについて考え、インターフェイスやファブリケーションなどのテクノロジー開発、メディアアートの表現、キットなどの社会実装の実践を目指している。
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