ミュージックダービーは、楽器の演奏で7体のロボットを動かしてレースをするゲームです。 ゲームの参加者は、曲の演奏が終わったときにどのロボットが一番遠くまで動いているかを予想します。 鹿やウサギ、ネズミの形をした4足歩行のロボットのそれぞれに、特定の音が割り当てられています。 たとえば、ドの音は鹿に、レの音はウサギに、ミの音はネズミに割り当てられています。 ソの音が演奏されると、豚が前進します。 ファの音が演奏されると、キリンが前進します。 ミの音が演奏されるとネズミが進みます。 もし、キラキラ星がハ長調で演奏されると、曲の終了時にどの動物が一番遠くまで進んでいるでしょうか? ハ長調ではドの音が主音ですから、ドが割り当てられた鹿が一番遠くまで進むと思うかもしれません。 しかし、実際は、ソが割り当てられた豚が勝利します。 なぜならば、キラキラ星でもっとも頻度が高い音は、ソだからです。 対照的に、猫はまったく動きません。なぜならシの音は使われていないからです。 ミュージックダービーは、音階中の音の出現頻度を視覚化することができます。
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動物の本体はアクリルです。
マイクを装備しArduinoで音を解析しモーターを回転させ、動物を前進させます。
乾電池4本を使用します。
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様々な楽器を使用して音の解析プログラムの有効性を確認しました。 鍵盤ハーモニカは、悪くはないのですが、ファなど幾つかの音で精度が悪くなります。 鉄琴とトイピアノの反応は上々でした。 12弦ギターは期待に反して精度は良くありませんでした。 声も良くありませんでしたが、調整すればよくなるかもしれないと感じました。歌の練習も必要です。 最も精度が高かったのはリコーダーです。 おそらく倍音があまり含まれていないからだと思います。
対象はすべての年齢層で、特に子供が遊びながら音楽と音階について遊びながら学習するような状況を想定しています。
キットとしては中学生から大学生、電子工作入門者が対象。
玩具として遊ぶ場合は、音楽と音階についての知識を自分で発見する形で身に着けることができる。
キットとして制作する人には、Arduinoを使用した音の高さの解析、モーターの駆動、4足歩行ロボットの仕組みなどの学習。
楽器を自動演奏するロボットやオリジナルの楽器(電子楽器、アコースティック)の制作を中心に「音楽に関するものづくり」をテーマに活動しています。Maker Faire等のものづくり系の展示会で発表する他、地域のお祭り、学校や児童館で行われるイベントにも参加しています。2016年以降、米国、中国、台湾、シンガポール、インド、インドネシアなど海外での展示も行っています。
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