Wearboは未来の布製ウェアラブルキーボードです。布上になぞるように手書きをすることで任意の文字を入力できます。布上に文字を書くことで得られる皮膚感覚に加え振動によるフィードバックにより手元が見えなくても簡単かつ直感的な入力をすることが可能です。また、フリック入力による高速な入力も可能です。
Wearboは、導電性の布と静電容量センサを通じて布上でどのような動きがあったかを認識し、それを機械学習を用いてリアルタイムに分析することで容易な手書き入力を可能にしています。導電性の布は、東京大学電気系染谷研究室の協力により高い伸縮性と感度の良さを実現しています。また、機械学習は独自データセットを用いて学習を行うことで、布上での指の動きの認識に最適化したモデルを作成しました。
昨今、スマートウォッチやARグラスなどのウェアラブルデバイスが続々登場していますが、どれもスムーズに文字を入力するのが難しいとの思いからこのデバイスを製作しました。使い方はとても簡単で、Wearbo本体とbluetooth対応端末をペアリングするだけです。手書き文字入力という慣れ親しんだ操作により直感的な文字入力をすることができます。また、モードを切り替えればフリック入力も可能であり、素早い文字入力もできます。これらは満員電車など音声入力が使えない状況や、会議中などスマートフォンを取り出すのが憚られる状況において真価を発揮する考えられます。
Wearboはいつでもどこでもあらゆるデバイスにつながり、ユーザーをスマートウォッチやARグラスに付随する文字入力に関わる問題から解放します。将来、全てのデバイスを手やカバンに持つのではなく衣服として身につけて過ごす世界になるかもしれません。
年齢・性別を問わずウェアラブルデバイスを使う全ての人がターゲットユーザーです。普通のキーボードよりも直感的に入力できるので、高齢者の方でもらくらくと操作できます。
スマートフォンに代わる次世代のモバイルデバイスとしてスマートウォッチやARグラスが挙げられますが、これらの致命的な欠点として文字入力の困難さがあります。Wearboはいつでもどこでもそれらのデバイスに接続することで、ユーザーをスマートウォッチやARグラスに付随する文字入力に関わる問題から解放します。
電気・機械・認知行動を専攻する東京大学の学生5人から成るチーム。過去にはMaker Faire Tokyo2019にわたあめを自動で作るロボットを出展。2019年9月に本作品Wearboで東京大学が提供するTodai To Texasにおいてデモデーアワードを受賞。2020年3月にアメリカのテキサス州オースティンで同作品をSXSWに出展予定。
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