入力が飛躍的に容易になる、手袋型ウェアラブルキーボードを開発しました。
指の各腹に配置したキーは、スマホや携帯電話で馴染み深いキー配列になっており、誰でもすぐに使える入力デバイスです。自分の体を使うため、キーを見なくても感覚的に操作することが可能です。
【ユビボは多くの場面で活躍できます】
AR・VRでの入力には、現在、コントローラーで仮想キー配列表を指し示す手法や、仮想キーボードを手に装着するマウントで操作する手法が開発されています。しかし、これらは正確に入力することが非常に難しく、また素早く入力することができません。ユビボは手袋型のキーボードですので、精度よく素早いキー入力が可能です。
他にも、イラスト作成などで入力デバイスの持ち替えを省きたい場面でも便利ですし、身体が不自由でキーボードに向かえなかったり、腕の動きが制限されている場合でも、使用できます。
【ユビボは使用環境を選びません】
公共の場など、動きが制限されたり音声入力やできない場所でも、小さな手の動きだけで入力することができます。キーボードに向かわずとも、寝ながら、またはポケットに手を入れながらでもキー入力が可能です。
【ユビボは装着の違和感がありません】
抵抗などの電子部品を使っておらず、全て導電糸と導電インクで構成されているため、装着感は通常の手袋と変わりません。1つ1つのキーには導線が出ておらず、親指とキーボードの端の2本の導線で済むシンプルな構造ですので、見た目もシンプルです。
また、指の腹をキーボードと見立てているため、触覚フィードバックのアクチュエータを搭載せずともどのキーを押したかユーザーは分かります。そのためブラインドタッチも簡単にできるようになります。
【ユビボは作製が簡単です】
ユビボは市販の手袋の材料と導電糸を用いており、制御には一般的なマイコンを使用しているため安価で作製できます。配線は家庭用ミシンを用いて縫うことができるため、容易に製造できます。
導電糸提供:株式会社フジックス
導電性インク提供:ナミックス株式会社
【ユビボはカスタマイズも容易です】
標準機能として、4本指に配置した15キーを文字とスペース、Enter、Deleteに割り振っています。必要に応じてファンクション・キーなどのカスタマイズも容易にできます。
キーボードを使用する全ての人が対象です。
特に
・モビリティが必要
・電車や車、図書館などで動きや音声入力が制限される
・デバイスの持ち替えを省きたい
等の場面で活躍します。
どこでも誰でも手軽に使用できるようにします。
ユビボを使用することで
・場所を選ばずにキー入力が可能
・正確に素早い入力が可能
・新たな技術習得は不要
・ファンクションキーなどのカスタマイズも容易
になります。
東京大学大学院の電気系学生と学術支援専門職員の2人で作製しました。ソフトウェアを作製したのは山田で、AIを使ったロボットの研究を行っています。自分で1からものづくりをしたいという思いで、自分が将来使いたいデバイスを考えました。ハードウェアを作製したのは鷹野で、主婦でありながら電気回路やマイコン制御の知識・電子工作の経験があり、学生と共にものづくりをしたいという思いでこのプロジェクトに参加しました。
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