このRBC-01は自動車の車のバッテリーの状況を、リビングにいるユーザーにプッシュ通知でお知らせするシステムになります。バッテリー関連のトラブルを未然に防ぐことを目的に開発しました。
○開発背景
今年人生で初めてバッテリー上がりを経験しました。
朝車のエンジンをかけるとエンジンがかからず、
電圧を測ると明らかに低下していました。ロードサービスを呼んで対応してもらい、事なきを得たのですが、この時事前に「車がバッテリーの状態が怪しいよ。」と教えてくれれば防げたのにと思いました。そこで何気ない生活に溶け込むよう、プッシュ通知で車の情報を取得するシステムが欲しくなり、開発をすることにしました。
○ハードウェアの概要
RBC-01はセンサーデバイスとゲートウェイデバイスの2つから構成されています。
センサーデバイスは車のバッテリー電圧が取得できるところに接続をします。
一応バッテリー直結を考慮し筐体は防水設計になっています。
バッテリーの電源が取得できると、このセンサーデバイスは定期的にゲートウェイデバイスに対して920MHz帯の通信で電圧情報を送信します。デバイスは電圧測定と送信時以外スリープしているので、
バッテリーに対する負荷はほとんどありません。
屋内にはゲートウェイデバイスを設置します。
ゲートウェイデバイスは定期的に送られてくるバッテリーの情報を、ESP32で管理します。
ESP32はBluetooth low energyとWi-Fiの2つの通信手段を使うことができるようになっており、
色々な手法でユーザーに車の情報を送れるようにしています。
またこのゲートウェイデバイスには人感センサーが実装されており、人がいない時にメッセージを送ることが無いようにしています。
○ユーザー体験概要
ユーザーは自身のスマホでLINE Thingsというサービスを使い、ゲートウェイを自身の端末に登録すればOK。LINE上で情報が取得できるようになります。
ゲートウェイデバイスが人の反応を検知し、ユーザーのLINEに対してバッテリー情報を含むTipsとスタンプを送ります。情報は電圧変化や、それを知らせたかどうかの有無をシステム上で管理しているので、頻繁にユーザーに同じ情報が届くことはありません。
またBOCCOというロボットにも対応しており、音声
自動車を所有しているが、あまり車に興味もなく、毎日運転していない週末ドライバーをターゲットとしています。
バッテリー上がりというのはロードサービスをお願いすると1万円以上かかります。
このデバイスを使うことで、バッテリーが弱っているのでエンジンをかける、車を見に行ってライトが点灯しているのに気づくといった、バッテリー上がりを未然に防ぐための対応のきっかけを提供することを目的としています。
平日はサラリーマン。余暇の時間は個人で活動しているエンジニアです。元々メーカーの機械設計者なのですが、趣味で基板設計や組み込みソフトウェア、サーバーサイドのソフトウェア開発も行なっています。なので、基本的に一人でシステム全体を開発して楽しんでいます。
最近ではAlexaスキル開発をしたり、基板の開発、製造をして頒布したり、自動車用部品の開発、製造販売を行なっています。
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