FUJICHAN(フジチャン)は富士山頂の気温と噴火警告レベルを呈示するアンビエントIoTデバイスです.災害情報に意識を向けることは重要と知りながらも,日々の日常ではつい忘れてしまいがちです.そこで私たちは山岳信仰文化を出発点として,インターネット接続とLEDを活用してそれらの情報に自然とアクセス可能なデバイスを開発しました.
FUJICHANは常時インターネットに接続し,気象情報や噴火レベル情報をリアルタイムで取得します.富士山では噴火警告レベルが発表されており,FUJICHANではそのレベルに応じて異なる色や音を出力します.噴火警告レベルは気象庁策定に基づく5段階表示で,対応色がデバイス底面LEDで示されます.富士山頂の気温は専用に作成した気温マップにもとづき,デバイス上部のLED色にて示されます.
このプロジェクトを通じ,災害情報を日常の中でより自然に取得可能な仕組みづくりを私たちは目指しています.
・山登りや外出が好きなアウトドアユーザ
・富士山フリーク
・山岳信仰者
小さな富士山型オブジェはリビングや仕事場等のちょっとしたスペースに置くことができます.ふとした休憩時間や仕事中など,日本のシンボルと言える富士山の災害,気象情報を自然に感じることで,富士山との繋がりを体験できます.また,気象庁提供の情報を利用しているため,富士山にかぎらず様々な山に適応可能です.登山前の山に適応することで,気象変化の理解だけでなく,登山へのモチベーション向上も期待できます.
プロジェクトリーダー:Paul Haimes
テクニカルデザイン:Hiroya Suda
グラフィック,映像:Manae Shimizu
アシスタントディレクター:Yuki Nishimura, Kanako Ishisone
ディレクター:Tetsuaki Baba
監修:Kumiko Kushiyama
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