VAIRは最大15人で対戦できるスマートフォンを用いたモバイルVRサバゲーシステムである。個々のプレイヤーの位置と方向をリアルタイムに検出し、プレイヤーの装備している武器に備え付けているスマートフォンにそこからみた周囲の映像や、他のプレイヤーの姿がアバターとして表示される。武器は銃型の他にもいくつか種類が用意されている。実際の空間を登録しておくことで障害物などは実際のものと同じ位置にVR空間上でも配置されるため、そこに隠れたりすることができる。リアルの情報と重畳して遊ぶことができるため身体的な制限が少ないスポーツ的な遊び方を実現する。
プレイヤーはVAIRデバイスを装備する。HMDを用いたVRと違い実際のデバイスを手に取ってみることができるため、操作のリアリティ、造形的なリアリティなどモノ感にこだわった。現在の主力武器は銃型のもので、弾倉には弾数が設定されており、空になったら、物理的に弾倉を交換する必要がある。また撃った際の反動を再現するため、弾倉にはアクチュエーターが組み込まれており、弾倉ごとに異なった衝撃と音を発生させる。弾倉は複数の種類を用意し、それぞれ違った弾を撃つことができる。速度と弾数に優れたレーザー弾、弾数は少ないが遠距離攻撃に適したライフル弾、速度と威力が弱いが弾数の多い物理弾などである。弾倉を装備することでシステムは自動的にそれを認識し、弾倉ごとに異なる視野角になる。これは例えばライフル弾を装着すると自動的にズームするといった具合である。
これら以外にも複数のVAIRデバイスがあり、障害物の影に隠れた相手を倒すための弓型、自動攻撃のタレット型、任意の場所に障害物を発生させるシールド型などがある。
基本的にチーム戦となっており、ゲーム開始時に好きな武器を選び対戦が可能となっている。最大15人だが正確には最大15デバイスであり、一人で複数の武器を使う場合は全体の人数も減ることになる。
本システムはより身体を使ったスポーツ型の遊びを実現するモバイルVRシステムであり、HMDでは実現できない健康的かつ、周りから何をやっているのか分かりやすく、子供からお年寄りまで気軽に楽しむことができるものとなっている。
身体を動かすことが好きな人たち、スポーツとして対戦をしたい人たち、VRに興味があるけどHMDは嫌いな人たち、子供
HMDを使わずに、大人数での対戦型のVRサバゲーを安全かつ手軽に楽しむことができる。ゲームではなく、実際の身体をフルに動かし、高い戦術性を兼ね備えたあらたなスポーツを提供します。
大学教員で構成された研究・開発に特化したチーム
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