直感的にかつ楽しく電子機器の操作ができる新たな操作インタフェースとして、口を用いたコントローラ”WHISTLE”を製作しました。このデバイスを用いることで、手が塞がった状態でも新たに電子機器を操作することができ、手による従来の操作よりも直感的にものを動かすことが可能になります。
昨今、私たちの身の回りには電子機器が溢れています。そしてこれらの電子機器の操作には必ず手を用います。テレビのリモコン操作、パソコンのマウス、ゲームのコントローラ、電気のスイッチ、車のハンドルなど。電子機器が増えるたびに私たちの手は様々な操作に対応してきました。しかし、本当に手が唯一の操作手段なのだろうか、という疑問から本作品は着想を得ました。
“WHISTLE”の内部にはマイコン、気圧センサ、3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサがが搭載されており、笛を口にくわえた人の呼吸や顔の動きをセンシングします。唇で挟む部分にスイッチがあり、唇で強く挟んでスイッチを押した時のみセンサが反応する仕組みになっています。
口を操作インタフェースとして用いることにより、呼吸という新たなインプットが可能です。また顔の動きとものの動きを連動させることができるため、ロボットアームや電動車椅子、ドローンといった移動する物体の操作が直感的になりました。
このデバイスの登場により、手が不自由な方も電子機器を操作することが可能となります。そして、手が塞がった状態でのモビリティの操作、電子工作時の一人ではやりにくい作業のサポート、パソコンをタイピングしながらのカーソル操作、テレビのリモコン操作など、健常者も多くのシーンで活用することができます。
口で電子機器を操作できる快感を是非感じていただきたいです。
電子機器の操作の際に手がふさがることに対して不満を抱えている方、手が不自由で電子機器を操作することが困難だった方。
呼吸と顔の動きという新たな操作入力が可能になることで、電子機器の操作がより楽しくより直感的に進化します。
東京大学制作展『FAKE FUTURE』という展示会/授業を通じて知り合った、東大と多摩美の学生4名によって構成されるチームです。
この作品を共有