このALLUBIQ(アリュービックは)インターネット接続時の状態を動きや様子から人々に知らせるというものです。まるで電波に反応しながら生きているかのようにLANの感度が良い場合には高く舞い、悪い場合には下降するといったことを繰り返しながら常により良い場所を求めて部屋(空間)の中の通信感度は光リ方のパターンや色の変化で表します。また、現代の生活環境で最も多くの問題とされている「電波の谷間」の影響を受ける際には混乱したようにその場をくるくると回ったりと不規則な動きをします。これまでインターネット接続時に感じる苛立ちをぶつけられる存在でもあったルーターを、より生き物のように捉えることでついつい「頑張れ!」と思ったり妙に愛着が湧いてくるといったことが今後のプロダクトデザインに必要な要素の一つではないかと考え提案したいと思います。
ロボットをはじめとする自律的な人工物に対し、人はときに「生きているみたい」という感覚を抱きます。これからの世の中に溢れるプロダクトは単に人が使う「物」として機能するだけではなく、私たちのために働いているかのような「者」として日常生活に密接に関わろうとしていることが予測出来ます。その時、機器はどのような姿や振る舞いを取ることが人とのより良い関係性を築き、生活を豊かにすることが出来るかを考察し、こういうものがあっても良いのではないかという1つの世界観として考えています。
インターネット環境下でデバイスを使う人々へ。
ふと思い立った時にイラっとするのではなく、思わず笑みがこぼれてしまう人へ。
愛くるしさを感じて仲良くより良い関係を築ける人へ。
ALLUBIQそのものの動きや様子から通信状態に置ける情報を知る事が出来ます。
LANの感度を浮遊する位置情報と、デバイスの接続感度を光の変化によってより直感的に知らせます。
京都造形芸術大学 プロダクトデザイン学科 卒
京都造形芸術大学大学院 デザイン領域 M2
プロダクトデザインやユーザーインターフェースに興味を持ち、この先の生活に求められるモノをジャンル問わず提案したいと考えています。心地よい違和感を求めて日々デザインの勉強中、苦悩中です。
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