外気への開放度合いを物理的に調整する新しいヘッドセットです。
このヘッドセットにより、新しい音楽鑑賞体験・音楽表現方法、知的生産活動環境制御、交通安全支援、および環境認知・対人コミュニケーション支援などを実現できます。
「目に蓋あれど、耳に蓋なし」と言われます。言うなればこのヘッドセットはインターネット接続されたスマートな「耳の蓋」です。ユーザ・集合知・人工知能に開閉を制御させてヒトの聴覚や社会性を拡張します。
現在ヘッドセットには、耳を塞ぐ形で使用する密閉型、あえて外気をとりいれる開放型、また開放型の一種として直接振動により音を伝える骨伝導型などが存在します。これらには、
・外界を遮断できるため生成された音環境に没入できる
・外界の音環境を取り入れることで独特な音環境を実現できる
・外界の音情報を同時に知覚できるため対人コミュニケーション・交通安全に役立つ
などの特徴があります。しかしこれらの特徴はヘッドセットの物理的構造によって実現されており変えることができません。
そこでモータ制御により密閉型と開放型に変形可能な機構を備えたヘッドセットを開発しました。
これによって上記のような特徴をユーザが能動的に選択できるようになります。
具体的には以下のようなことができます。
・音楽鑑賞時、サビに入るとヘッドセットが開放/密閉されて没入感や爽快感を向上する。
・カフェの雰囲気を楽しみながら脳を活性化させ、知的生産活動に集中し始めるとだんだんヘッドセットが密閉されてきて静寂の中でより作業に集中できるようになる。
・自転車運転時に自動的にヘッドセットが開放されて交通安全に役立つ。
・予め登録した、興味があるキーワードや音楽を音声認識すると自動的に開いて聞き耳を立てられる。
・予め登録した、聞きたくないキーワードや音楽を音声認識すると自動的に閉じる。
・発言権を持った人の発言時間を前もって決めて、タイマーにより聞いている人全員のヘッドセットを閉鎖することで公平な会議を実現する。
・特定のテレビ放送が聞こえると,ヘッドセットを閉鎖する。たとえばNHKは決して視聴したくない信条の人が街頭や病院の待合室で強制的にNHKを聞かされそうになることを防ぐことができる。
物議を醸すシステム開発を得意とする集団です。
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