からだで覚えるデバイス「REIJIN」

【コンセプト】
本作品はコンピュータへの入力を行うためのデバイスです。通常、コンピュータへの入力はアプリケーションごとに決められた方法に従って、ユーザがデバイスを操作することで行われます。このため、アプリケーションや環境(ショートカットキーなど)ごとに、デバイスの操作方法を覚えなければなりません。これに対し、コンピュータへの入力を便利にする手法として、マウスジェスチャが広く認知され、ブラウザやフリーソフトとして多々利用されています。本作品の開発において、このようなユーザが時間とともに覚える「記憶」と操作が便利になる「ジェスチャ」に着目し、より早く、より効率的にコンピュータへの入力を行うことを開発のコンセプトとしました。
【セールスポイント】
記憶とジェスチャをもとに早く効率的な操作を行うことを検討すると、脳科学における「手続き記憶(無意識で体が反応する記憶)」を活用できる、と考えました。例えば、楽器の練習をしていると楽譜を見ただけで自然と手が動くようになる、というのが手続き記憶のよい例です。本作品のセールスポイントは、このような手続き記憶を十分に活用できるデザインと操作方法を備えていることです。手を添えただけで自然とボタンに指が合う、つまり、目で見てボタンを確認する必要のないデザインになっています。操作は、左手の人差し指?小指を押す組合せで「シグナル(15通り)」を発生させ、右手または左手親指の動作である「モーション(6通り)」との組合せで処理を実行するというものです。合計90通りの操作があり、それぞれにコンピュータへ入力する「コマンド」を設定できます。本作品を使い続ければ、設定した操作を楽器を演奏する感覚で自然とからだで覚えます。このようなことから、伶人(古語で音楽の演奏を職とする人)に当てはめ、REIJIN(レイジン)という名称にしました。
【機能】
90通りの操作に対して、以下に示す9種類のコマンドを設定(複数設定可能)することができます。
１）マウス操作
２）キーボード操作
３）EXE実行
４）ファイルオープン
５）フォルダオープン
６）ウェブサイトオープン
７）スクリーン描画
８）メッセージ送信
９）一時停止
【スペック】
・サイズ：107×82×108mm
・ドライバ：Arduino、REIJIN(自作アプリケーション)