「TORE」は、画像認識とAIアルゴリズムを活用し、学食や飲食店の会計業務を自動化するハードウェアソリューションです。TOREは、トレー上に置かれた料理をカメラで撮影し、撮影した写真から商品をAIが瞬時に認識して会計金額を自動計算します。これらの技術により、利用者の待ち時間が大幅に短縮され、また、スタッフの業務負担が軽減されることで、すべての人にストレスのない快適な食事環境を提供できます。
TOREの強みは、飲食店ごとに異なるメニューやレイアウトに柔軟に対応できるカスタマイズ性です。ディープラーニング技術でトレーニングされたモデルを使用し、新メニューにも自動対応できるよう設計されています。また、ユーザーによるアノテーション機能を追加しており、料理が誤って認識された場合、ユーザーがその場で修正を行えます。この修正情報はモデルの学習データとして利用されるため、利用者が増えるほど認識精度が向上する仕組みです。さらに、栄養素の表示機能も備えており、利用者が各料理の栄養成分を確認できるため、健康意識の向上にも貢献します。
現在、データ管理はローカルで行っていますが、将来的には個人のスマートフォンで会計できる仕組みの実現を目指しています。これにより、レジ設置のコスト削減や待ち時間のないスムーズな会計が可能となり、セルフサービス型の新しい飲食店の形を実現できます。低コストで導入できるため、中小規模の飲食店でも容易に利用でき、飲食業界全体の業務効率化や人手不足の解消に貢献します。
私たちのチームには、AI画像認識やハードウェア開発に豊富な経験を持つメンバーが揃っており、メンバーはこれまでに食堂や農業分野での自動化システムの開発経験があります。TOREは、そうした知見を基に、飲食業界の課題解決に向けた実用的なソリューションを提供し、業界全体の生産性向上に貢献します。
ターゲットユーザーは学食や飲食店の運営者および利用者で、特に待ち時間の短縮や業務効率化を求める飲食業界関係者です。またパン屋など、アラカルト形式の飲食店にも適しています。
TOREは、学食や飲食店において会計業務を自動化することで、待ち時間を大幅に短縮し、スタッフの業務負担を軽減します。これにより、運営者は効率的な店舗運営が可能になり、利用者にはスムーズで快適な食事体験を提供します。さらに、ユーザーによる料理修正機能や栄養素表示機能を通じて、正確な会計と健康管理へのサポートも行います。
私たちのチームは、東北大学の工学部や情報科学研究科に所属する学生で構成されており、画像認識やAIアルゴリズム、ハードウェア開発に強みを持っています。チームリーダーの藤森啓司は画像認識を活用したプロジェクトで受賞歴があり、他のメンバーも自動化システムの開発経験があります。実際の現場に基づいたソリューションを提供し、飲食業界の効率化とサービス向上に貢献します。
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