一般的な鋏では,2つの一体となった持ち手と刃が,ジョイントにより接続される。2つの持ち手を,それぞれの持ち手の方向に押し込むことで移動させると,ジョイントを支点とした,てこの原理により2つの刃が連動する。2つの刃の交点で刃がものに切り込み,交点が移動することでものを切断する。しかし,切断するものの長さにおいて,持ち手を押し込む移動量と刃が切り込む移動量が異なる。
本作品は,押し込む持ち手と切り込む刃が等しい移動量である鋏を提案した。押し込む持ち手と切り込む刃が等しい移動量となるように,鋏の刃形状を数理的に設計した。本作品を使う人は,逐次,人が持ち手を押し込む移動量により,ものに刃が切り込む移動量を判断できる。
本作品は,特許出願済みである。
鋏を使う人
人が持ち手を押し込む移動量の感覚により,ものに刃が切り込む移動量を判断できる。
神奈川大学工学部経営工学科 准教授
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