胎動共有システムは、胎動の計測と呈示ができるシステムです。
胎動は妊婦本人しか感じることができません。その胎動を周りに共有することができます。
胎動の計測を可能とする胎動スキャナ、胎動の呈示を行う胎動ディスプレイから構成されています。
胎動スキャナには、圧力センサを複数配置することで胎動の発生した場所を計測し記録することができます。
胎動ディスプレイにはLEDを用いて胎動を視覚的に呈示することができます。また、複数のバルーンを用いることにより腹部に触覚として呈示することができます。
胎動の記録と再現が可能ですので、胎動通信が可能となります。
母親は家に、父親は職場でそれぞれシステムを装着し母親の胎動を職場の父親に送信できます。
家に帰ってきて「今日、昼ぐらいに胎動激しかったね!」と夫婦間で会話が生まれる可能性があります。
また、アーカイブすることが可能です。妊娠中の胎動を記録しておき、成長してから「あなたこんなに激しかったのよ」と再現することもできます。
さらに、エビデンスが得られるか分かりませんが、将来的に犬の気持ちが分かる「バウリンガル」や猫の「ニャウリンガル」のように胎児の気持ちを通知するシステムなど可能性が広がります。
妊産婦またはそのパートナー
胎動を共有し、生まれてくる子供にこれまで以上に愛情をもって接することが可能になります。
現在、胎動の研究は、胎動の回数以外に、ほとんど行われておりません。これまで、腹部のどの場所で胎動を感じたかは重要視されていませんでした。胎動の回数だけでなく、胎動の場所に関してのデータを収集することで、早期に胎児異常を発見して治療を行うことの知見を導きだす可能性があります。
博士(工学)バルーンツイスター
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