本作品 [Zi?] は、複数枚の透過ディスプレイを利用した、立体的なレイヤー表現が可能な映像投影デバイスです。物理的な奥行き方向を付加し、鑑賞者の視点や、時間軸等の情報を付加した映像を投影することにより、2次元とも3次元とも異なる新たな映像表現を可能にします。
【制作背景】
1933 年にウォルト・ディズニー・カンパニーのアブ・アイワークスが発明した、“マルチプレーン・カメラ” から本作品の着想を得ました。“マルチプレーン・カメラ” とは、実際には立体ではない絵に、3次元的な奥行を表現する映画撮影用のカメラです。我々はこの手法を応用し、現代における映像の新しい表現を生み出す事を考えました。
【作品実績】
本年行ったプロトタイプ展示では、複数の黒い図形が生き物のようにレイヤー間をランダムに行き来するような表現や、海面の船、海中の魚群、海底のテクスチャに分離した海の表現、シアン・マゼンタ・イエローで生成した幾何学模様により錯視を引き起こすような表現などの映像作品を本作と共に出展しました。
動画では肝心の映像表現が伝わりにくいですが、実際に見ていただいた来場者の方々は、皆不思議そうにじっと映像を見られていたのが印象的でした。
動画中の本体サイズは 約400(W)x400(D)x850(H)ですが、様々なサイズの筐体や、音に同期した映像も制作可能です。
・変わった映像表現を見てみたい方
・変わった空間演出をしてみたい方
・変わった家具やインテリアを探している方
・変わったモノの価値の伝え方をしてみたい方
ex1) 展示台として使用することで新たな演出を可能とします。
ex2) 窓や絵画のように壁に設置することで空間を演出することを可能とします。
ex3) クラブなどスタンドでお酒や音楽を楽しむ場でのテーブルとして活用し、より雰囲気を盛り上げます。
京都某企業の会社員として勤務する傍ら、3人1組で活動を行うエンジニアリングデザインユニット。「見えないものを見せる」をテーマに制作活動を行なっている。
過去作品に「味憶」「To fui, fgo eris」「コエタビ」他。2018年度総務省異能vationプログラム ジェネレーションアワード部門企業特別賞受賞。
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