この「扇げば灯とし」は、振動発電素子を使用した、扇ぐとLEDが点灯するうちわです。
これは、環境発電(エネルギーハーベスティング)技術、すなわち、普段、意識されていない、環境に様々な形態で存在するエネルギー(電波、熱、光、振動、音など)を収穫(ハーベスト)し電力に変換する技術の一つでもあります。
動作原理は、圧電素子をバイモルフ状に貼りあわせた振動発電素子を振動させることにより、振動エネルギーを交流の電気エネルギーに変換し、ダイオードブリッジ回路によって整流して電解コンデンサに蓄電し、6系統の3色LEDを点灯するしくみになっており、電池等は不要です。
3色LEDの点灯色の切換は、各LEDの順方向降下電圧VF(赤:約1.7 V、緑:約2.3 V、青:約2.5 V)を利用して、VFの小さいLEDの点灯が優先する特性を利用して、2回路のDIPスイッチによって3色を切り換えることができます。
環境やエコに関心がある方々。コンサート等の鑑賞や夜間イベントに使用したい方々。電子回路や環境発電に興味のある方々。
「環境発電技術」の一つでもある、電池不要で扇ぐだけでLEDを点灯することのできる「振動発電技術」を提供します。
電子回路系の教材開発に興味があります。
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