Styrofoam CNC

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Styrofoam CNC

by 真壁友
アート・音楽 ビジネス・仕事 ホビー・エンタメ

作品概要

この「Styrofoam CNC」はヒータを使いスタイロフォーム(発泡スチロール)を任意の形に切るための装置です。スタイロフォームを切るには手動のスチロールカッターが一般的な工具です。ニクロム線で熱を加えながら切断しますが切断面が斜めになりやすく正確に切るためには熟練が必要です。この装置ではその問題を解決しています。コンピュータ制御で図面の通りにスタイロフォームを切ることが可能です。
切り抜き加工ができるCNC(コンピュータ制御の工作機械)はレーザーカッターやCNCフライス盤があります。レーザーカッターではスタイロフォームを切ることは出来ません。またCNCフライス盤は刃物の都合上厚みのある材料の加工は苦手です。また切った粉が大量に発生して扱いに困ります。この「Styrofoam CNC」では最大厚さ10cmまでのスタイロフォームを切ることが出来ます。しかも切り屑はほとんど発生しません。
加工可能最大サイズは900x500mm。普通の加工機械は材料よりも大きなサイズになります。しかし「Styrofoam CNC」は小さいサイズで大きな加工エリアを実現しています。少ないスペースで設置可能で、使わない時にはコンパクトに収納が可能です。本体重量も軽く簡単に移動ができます。これらの特徴は2軸のアーム構造により可能になりました。
一部の強度が必要な部品以外は3Dプリンタで出力した部品になっており、自分で出力して組み立てることが可能です。修理の際にも部品を自分で出力して修理することも出来ます。Fab Labや個人でもメンテナンスが可能な作りです。
Fab Labで利用される代表機械は3Dプリンタですが、3Dプリンタの利点は複雑な形状も簡単に出力できる事です。しかし欠点として出力に時間がかかるという事があります。材料から切り出す「Styrofoam CNC」は複雑な形状は得意ではありません。しかし単純な形状を素早く作る事が可能です。プロトタイプをする上で重要なスピード感あるモノ作りを支える機械となるでしょう。

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ターゲットユーザー

正確にスタイロフォームを切る事が必要な業種がユーザーとして想定されます。
看板屋、店舗内装業(店頭ポップ制作やショーウインドウ製作)、建築模型製作、Fab Lab、翼(人力飛行機等)のリブ製作。

ターゲットユーザーに与える価値

正確にスタイロフォームを切断するには、紙に印刷した図形をスタイロフォームの両面に貼り付け、それを基準にスチロールカッターで切断します。この作業には熟練が必要です。この装置ではCADやIllustratorで作成した図形通りにカット出来ます。初心者でも作業が可能で、作業時間の短縮が可能です。また3Dプリンタに比べ加工時間が短くプロトタイピングで大雑把な形が欲しい時にも利用出来ます。

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作品投稿者について

真壁友

時をテーマとしたキネティックアート作品作家・メカニックデザイナー。時計の設計、歯車の製作から組み立てまで行う。その製作過程で高精度CNCフライス盤などの工作機械が必要になり、工作機械の開発から取り組みを始めた。各種のCNC工作機械や測定装置を開発製作し、過去に企業と共同で卓上CNC旋盤の開発も行った経験もある。機械設計、電気回路設計、そしてソフトウェアまで幅広くこなす。

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