平成最後の夏は記録的猛暑に見舞われ、多くの熱中症患者が搬送されました。
その多くが高齢者であり、室内で発生しています。
高齢者は暑さを感じる感覚が弱くなり、対策が遅れがちになります。また、体温の調節機能が低下しています。
そこで私たちは、高齢者のための熱中症指標計 -熱鈴- を制作しました。
熱鈴は、温度と湿度を計測し、熱中症発生の基準値を超えると音を奏でるプロダクトです。
外観は、風で音を奏でる風鈴の形状を保ちながら、室内に調和するデザインを目指しました。
熱鈴が一定のリズムの高音を奏でることでユーザーに熱中症の注意・警告をし、水分補給や空調の起動を促します。
また、熱鈴は高齢者に贈るギフトととしてもデザインされ、家族や友人もユーザーの熱中症への意識を配ることができます。
熱中症に意識の低い1人暮らしの高齢者
熱鈴は聴覚と視覚により、熱中症への危険を警告し、ユーザーの迅速な対応を促します。
また、部屋に置きたくなる、贈りたくなるデザインにし、熱中症への意識を高めます。
法政大学デザイン工学部システムデザイン学科のデザイン学生
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