はじめまして、Chariot Lab.です。当方は、自然エネルギーの発電システム向けの技術を開発しています。
みなさん、太陽光発電は、一戸建て住宅がないとできないとお考えではないでしょうか?いいえ、ベランダでもできます。一戸建て住宅で行う、商用電源と電力を売買するシステムは、系統連系システムと呼ばれています。系統連系システムは、電力の発電量より消費量が多い場合、商用電源から電力を購入し、電力の発電量より消費量が少ない場合、商用電源に電力を売却します。
一方、小規模な発電システムでは、バッテリーを用いるシステムが用いられ、このシステムは独立電源システムと呼ばれています。電力の発電量より消費量が多い場合、バッテリーに蓄電されている電力を消費し、電力の発電量より消費量が少ない場合、将来の使用のためバッテリーに電力を蓄えます。ここで、バッテリーには、充電しすぎると爆発する恐れのある過充電という現象、放電しすぎるとバッテリーが使えなくなる恐れのある過放電という現象が知られています。そのため、過充電、過放電を防ぐための過充電防止回路、過放電防止回路を備えたチャージコントローラという装置が用いられます。
しかし、チャージコントローラは、自己消費電流が最も小さいものでも、太陽光発電向けのもので1mA、風力発電に対応したものでは15mAあります。そのため、小規模な独立電源システムでは、発電量よりチャージコントローラの自己消費電流の方が大きい赤字となってしまうことがあります。赤字とまではいかなくても、チャージコントローラの自己消費電流は無視できません。
チャージコントローラはもっと低消費電流になれる、Chariot Lab.はそう考えます。現在開発中のチャージコントローラは、消費電流が現在市販品の8分の1程度の120uAと、非常に低消費電流です。しかもこの自己消費電流は、12Vを5Vに変換する部分も込みの数値です。図no
グラフは、太陽光発電ではなく風力発電の場合で過充電防止回路のみ搭載した場合の実験結果ですが、市販チャージコントローラの場合と異なり、60日経過後も満充電を維持していることがわかります。本技術は、太陽光発電、風力発電に対し用いることができ、おそらく水力発電にも用いることができるはずです。
集合住宅にお住まいで、ベランダがあり、小規模でも発電をしてみたい方。
自己消費電流が30mAのチャージコントローラを使った場合に比べ、電気代が年間で80円ほど節約でき、悪天候が続くことによるバッテリー上がりを防げます。
メンバー:岩佐拓
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