これはRhinoceros CAD用に開発したファンクション・キーパッドです。各キーに任意の操作コマンドを割り当てることができます。
Bluetooth Low Energy を利用したワイヤレス機器で、PCに特別なドライバーソフトなしで接続します。
デザイン思想
1994年頃、会社で使っていたIBMのCADに付いていたファンクション・キーパッドがあるとCADが使いやすくなるのではと思い作ってみました。Rhinocerosのコマンドは、コマンドラインにコマンドを打ち込むか、ツールバーにある「無数」のボタンを探してクリックしてコマンドを送信しますが、これらの手間を省きキーを押すだけで対応するコマンドが実行されるようにしました。
ボタンの数や配置に関しては、キーボードと同じ縦に4段、左手の小指から人差し指の4本と、人差し指は2列分の自由度があるだろうと考え全部で5列にしました。小指に関しては実験の結果届かないのがわかり1つ取り除いてしまいましたが、デザイン的にはよくなったのではないかと思います。結果、正面には19個のキーを配置しました。また、親指のキーは、キーの向きが側面にあるほうが自然であると考えて機器の側面に配置しました。傾斜角度は20度とし、波状パームレストにより心地良さと機器の安定感を出しました。
設定できるコマンドの数は、後々もっと追加したくなると思い可能な限り多くのコマンドが設定できるように考えた結果、親指のキーを切替キーとして、19 x 2 = 38 個のコマンドが設定できるようにしました。切替はLEDで判断します。
電子機器の設計に関しては、まず、USBケーブルは煩わしいのでワイヤレスとしました。結果、BLE、バッテリー、充電システム等を機器の中に追加しました。また、キーの読み取りはキーマトリクス方式を採用しました。
当初の仕様が機能しているところまで完成し使用していますが、もうちょっときちんと作り込みたいなというところがたくさんあります。プロジェクトの内容は公開しています。
自分、Rhinoceros ユーザー
Rhinocerosのコマンド入力操作をキーパッドで行うことで簡単にします。
DYIホビーイスト
この作品を共有