イヤホンで音を聴く人に音を小さくして背後の危険を知らせるデバイス

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イヤホンで音を聴く人に音を小さくして背後の危険を知らせるデバイス

by 松本 光広
コミュニケーション・繋がり 乗り物・スポーツ 生活・からだ

作品概要

人は聴覚を用いて,背後から身に迫る危険を察知する.イヤホンで音楽を聴きながらランニング,ウォーキングすると,背後から身に迫る危険に気が付かない.
 そこでイヤホンで音楽を聴きながらランニング,ウォーキングする人に,背後から身に迫る危険を報知するデバイスを開発した.図1にデバイスの概要を示す.デバイスは,スマートフォンなどの携帯音楽プレイヤー,およびイヤホンなどのヘッドホンに接続される.図2にデバイスを装着した人を示す.デバイスは,デバイスを装着した人に近づく,人,自転車および車などの危険を検出して,イヤホンの音を小さくして聴覚に報知する.音を小さくして報知することで,警告音を鳴らしたり,音を完全に消すなどによって,聴いている音楽を邪魔されることなく,危険を知ることができる.デバイスは,屋内屋外問わず安定して作動し,検出する範囲が広く,検出する範囲を自動で決定する.検出する範囲を自動で決定することで,人ごみの中でも,常に音が小さくならずに,快適に音楽を聴くことができる.デバイスを用いることで,背後から身に迫る危険について,常に注意を払うことなく,イヤホンで音楽を聴きながら,集中してランニング,ウォーキングできる.
 デバイスは,主に超音波センサ,マイコン,ミュート回路,入力端子,出力端子,単4電池1本およびクリップで構成される.図3にデバイスの詳細を示す.超音波センサを用いることで,近づく人,自転車および車などの危険を検出できる.センサは屋内屋外問わず安定して作動し,検出する範囲が広い.マイコンを用いることで,検出する範囲を自動で決定する.入力端子,ミュート回路および出力端子を用いることで,入力端子から携帯音楽プレイヤーの音を入力して,ミュート回路で音を小さくして,出力端子からイヤホンへ音を出力する.デバイスはクリップを用いて人に装着できる.デバイスは簡単な部品構成のために,単4電池2本ほどに小型で,安価に製作できる.
 デバイスはスマートフォン,携帯音楽プレイヤー,ヘッドホンおよびイヤホンなどの付属装置として用いる.またデバイスは簡単な部品構成のために,スマートフォン,携帯音楽プレイヤー,ヘッドホンおよびイヤホンなどへ組み込むこともできる.

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ターゲットユーザー

イヤホンで音楽を聴きながら,ランニング,ウォーキングする人

ターゲットユーザーに与える価値

デバイスを用いることで,背後から身に迫る危険について,常に注意を払うことなく,イヤホンで音楽を聴きながら,集中してランニング,ウォーキングできる

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作品投稿者について

松本 光広

神奈川大学工学部経営工学科准教授
総務省戦略的情報通信研究開発推進事業SCOPE平成27年度独創的な人向け特別枠「異能(Inno)vation」プログラム最終選考通過者

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