HoneycombBell(ハニカムベル)は六角形の連なり(ハニカム型)の光るタッチ式楽器です。各六角形の中心部をタッチすることによって、その六角形に割り当てられた音程の音が発音します。
この楽器の大きな特徴は、その音程の並べ方にあります。
各六角形を斜め右上に移動すると、音程は半音高くなります。また斜め右下に移動すると、音程は全音(2半音)高くなります。また、真横に移動すると短三度(3半音)高くなります。
音楽の基本となる音程がシンプルなルールで配置されることにより、メロディの音程間隔が明瞭となり、指で触れて音を聴くだけで音楽の構造の理解が深まります。
また、メロディの演奏する位置を移動させるだけで、簡単に移調して演奏することが可能です。つまり調によって指使いが全く変えずに演奏することができます。
このシンプルな音程配列は、六角形を平面上のどの方向にも無限に配置することが可能であることも意味します。
試作品では縦3横8、あるいは縦5横8のものを製作しましたが、上下にも左右にも拡張可能なので、例えば壁一面をハニカムベルにしてしまうといった使い方も考えられるでしょう。
ハニカムベルはタッチした際、六角形毎にフルカラーLEDが点灯します。ドレミファソラシドが、それぞれ赤、燈、黄、緑、青、紫、桃に光り、音程を色で表現します。ライブ等では、光る面を聴衆に向けることによって、音だけでなく視覚的にも楽しんでもらうことが出来ます。つまりライブパフォーマンスとしても、従来の楽器に無い効果を得ることが期待できます。
・これから音楽を学びたいと思っている子供
・新しい表現を求めている音楽家
・音楽理論を体感し易い音程配列によって、音楽をより深く理解するきっかけを提供する。
・平面的な制限が無いので、アイデア次第で新しい音楽表現、ライブパフォーマンスを生む可能性を提供する。
奇楽堂はオリジナルの電子楽器を製作している個人プロジェクト。 手軽さと実用性を兼ね備えながら、今までありそうでなかった「こんな楽器が欲しかった」を形にします。
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