タイトルの「Rina meets Night Fantasy」は、長女の律夏が、ある夜、今回作成したアプリケーションを非常に楽しんでくれたので、様子をストレートに伝えたいと思って付けました。創作の具体的箇所としては、空間演出を行うための、ハードウェアとソフトウェア間の連携に係るソフトウェア開発と、ハードウェアをDMX通信プロトコルで制御するための電気配線部分の作成です。これらのネットワークの制御は、個々は簡易的なものですが、デバイスを組合わせることで、インタラクティブな体験空間を創ることができました。
長女の律夏は2歳7カ月で、どちらかと言えば、今は母親になついています。一般的に、この頃の子供は、母親になつくケースが多いと思います。私自身は、子供にそっぽを向かれてはいませんが、2歳7カ月の子供でも楽しめるデジタルアート空間を創ることによって、親子・父・娘のコミュニケーションを深めたいと思っていました。
映像では、最初、娘は戸惑っているような様子が見えますが、すぐにアプリケーションの作る空間に慣れ、その後はエンターテイメント空間を存分に楽しんでくれています。当初の目論見のコミュニケーションを深めることもできました。
インタラクション部分は、映像をご覧になって頂ければと思いますが、スマートホンに動きを加えると、その内蔵されている加速度センサーの値が変化します。この加速度の数値は、OSC通信によって開発PCに取得されます。開発PCでは、加速度に応じ映像エフェクト処理や、LEDを点灯させるための処理を行っています。それぞれの処理データをDMX機器やプロジェクターに配線することで、インタラクティブ空間を創り出しています。
ほんの少しの開発でも、それが特別な誰かにとっては、最高のオリジナルの体験になるということを伝えたいと思います。また、未来は、誰もがインタラクティブなアートフレームに触れ、開発をできることになるだろうと思いました。
Android Accelaration sensor, OSC, TouchDesigner. DMX USB Pro, DMX Decoder, Strip LED, Projector
youtube.com/watc?v=PkhaAvPZuoc
by:ichi388
アートデザインメイカー系のイベントに来場する親子の来場者。エンターテイメント施設・美術館・博物館の企画担当者。また、子供の施設を管理する必要のある商業施設や、大学などのアート教育の企画担当者。
誰でも手軽にエンターテイメント空間を楽しむという体験価値を提供します。多くの人が楽しめるように、スマートホンで、インタラクティブに楽しめるエンターテイメント空間の具現化を目指しました。特に、親子・小さな子供でも手軽に遊べる状況を作りたかったので、わかりやすいインタラクションを作りました。恋人カップルで複数のスマホを入力信号として、二人だけのオリジナルアート創造する体験価値を作ることもできます。
広島県出身、横浜国立大学・大学院の航空・造船工学を専攻。学生時代、前衛集団SPACE FACTORYのサウンドエンジニアを経験。金融機関でのキャリアの形成中、突如デザインシンキングを直覚し、空間演出のデバイスハックを開始。2015年はシャープが開発した掃除型ロボットの空間演出アプリケーションを開発し、そのアプリコンテストでCOCOROBO賞を受賞。第8期KDDI∞Labo卒業生。1女の父。
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