Knottyは、子どもが自発的に探究し、創造力を最大限に発揮できるようにデザインされたツールです。スイッチのブロックとアウトプットのブロックとを「魔法のひも」でつなげると、誰もが簡単にオリジナルのおもちゃを発明することができます。
Knottyの仕組みは非常にシンプルかつタンジブルです。Knottyは、3つのスイッチのブロック(押しボタン、シェイクセンサー、マイク)と、3つのアウトプットのブロック(ライト、モーター、ブザー)から構成されます。そのブロックを、ひもでつなげるだけ。そのシンプルさから、子供が自分自身でテクノロジーと向き合い、探究し、自分なりの使い方を発見することができます。他のブロックを使ってみるとどうなるんだろう?複数つないでみるとどうなるんだろう?色紙を重ねたら?自分なりに問いをもちながら、今まで多くの遊びのアイディアが生まれました。
たとえば、モーターにお星様をつけ、杖に結びつけたとします。そこにシェイクセンサーを結ぶと、杖をふると星がクルクルとまわる魔法の杖ができます ( 動画参照 )。また、Knottyで遊ぶ中で、プログラミングの基本的な考え方を自然に理解することができるだけでなく、ひも結びをできなかった子供がKnottyで遊びたいがゆえに、ひも結びをマスターするなど、指をつかうトレーニングとしても役に立つことがわかっています。
また、Knottyの背景にあるのは、プログラミング学習です。ただし、Knottyは、既存のプログラミング玩具と異なり、「プログラミングを学習する」ことよりも「遊びを自分でつくる」ことに重きを置いています。あくまでプログラミングはツールとして、より本質的な課題発見力や課題解決力を養うことができます。
親世代が子供の学力の発達を重視するあまり、子どもの自由な遊びの価値が軽視される傾向にあります。Knottyは、3-7歳という想像力や好奇心を養う最も大切な時期の子供の自由な遊びを促すべく開発しました。
Knottyで遊ぶことで、子供は課題発見力や課題解決力を養うことができます。また、ひもを結ぶ (Knotをつくる) という特徴から、手先の運動技能のトレーニングにもなります。例えば、ひも結びが苦手な子供でも、Knottyで遊びたいがゆえに、短時間でひも結びができるようになった事例も見られました。さらに、Knottyの仕組みを理解することで、プログラミングの基礎を理解することが可能です。
英国ロイヤルカレッジオブアート出身のダニエル・コッペンと丸山紗季によるクリエイティ
ブユニット。「遊び」がイノベーションをうむとの信念のもと、分野横断的な自由な視点で
、新しい見方や体験を生み出すプロダクトのデザインを行う。》がある。イベントでの講演やDezeen等海外メディア掲載多数。
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