手で押さえる力と同じ力で物体を固定できる装置

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手で押さえる力と同じ力で物体を固定できる装置

by 松本 光広
ビジネス・仕事 ホビー・エンタメ

作品概要

壊れやすい物体等を固定するためには、人が手の力を用いて力を加減して物体を固定するように、人が物体に作用させる力と同じ力で物体を固定できると便利である。物体を固定したり取り外したりするために、クリップやバイスが用いられている。クリップは、ばねの弾性力を用いて物体を固定する。ばねの弾性力は、用いるばねに固有のばね定数により決まる、一定の力である。したがって、人が物体に作用させる力と同じ力で物体を固定することはできない。バイスは、ねじの締め付け力を用いて物体を固定する。ねじの締め付け力は、バイスのハンドルを回転させることで、ねじを回転させて、ねじで物体を締め付けることで、物体を固定する。したがって、人がハンドルを回転させる力と、ねじの締め付け力は異なるために、人が物体を固定する力と同じ力で物体を固定することはできない。
 装置は、人の力を用いて、瞬時に容易に物体を固定して、瞬時に容易に物体を取り外すことができる装置であり、人が物体に作用させる力と同じ力で物体を固定できる。図1は装置を示す。装置は、固定部、直線可動部、回転可動部、重り、電磁ブレーキ、フットスイッチおよび電源から構成される。図2は物体を固定した装置を示す。物体は、固定部と直線可動部の間に固定される。直線可動部は、フットスイッチが押されている時に、人の手の力で軽く直線上に可動して、人の手の力で物体に力を作用させる。またフットスイッチが押されていない時に、人の手で作用させた力で物体を固定する。フットスイッチは、人の足で押されることで、人の両手を物体を固定するために用いることができる。直線可動部は、回転可動部を支点として、重りと釣り合いが取られて、直線上に軽く可動する。直線可動部は、回転可動部と連動して、直線運動を回転運動に変換する。回転可動部は、電磁ブレーキと連動して、回転運動する。電磁ブレーキは、フットスイッチが押されると電源に接続されて、回転可動部が可動する。フットスイッチが押されないと、回転可動部が固定されて、直線可動部も固定される。電磁ブレーキおよびフットスイッチを用いることで、物体を瞬時に容易に固定できる。

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ターゲットユーザー

壊れやすい物体等を固定するために、人が手の力を用いて力を加減して物体を固定するように、人が物体に作用させる力と同じ力で物体を固定したい人

ターゲットユーザーに与える価値

人の手の力を用いて、瞬時に容易に物体を固定して、瞬時に容易に物体を取り外すことができる装置であり、人が物体に作用させる力と同じ力で物体を固定できる

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作品投稿者について

松本 光広

神奈川大学工学部経営工学科准教授

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