Wi-Fi & LoRa 統合による低コスト環境モニタリング装置

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Wi-Fi & LoRa 統合による低コスト環境モニタリング装置

by 特定非営利活動法人co2sos
教育・学習 環境・エコ

作品概要

本プロジェクトでは、Wi-FiとLoRa通信技術を統合した低コストの環境モニタリング装置を製作し、現在試行中です。気候変動や環境問題への関心が高まる中、地域の環境データをリアルタイムで収集し、可視化することが重要です。特に、モニタリング情報から気候変動の影響を把握し、適応課題を発見することが求められています。課題が明らかになれば適応策の策定が必要となり、将来予測モデルを必要とします。将来予測モデルの開発には過去から現在までのモニタリングデータが欠かせません。また、予測モデルの妥当性を検証する際にもモニタリング情報が必要となります。
本装置は、ESP32マイクロコントローラを中心に構成されており、Wi-FiとLoRaの両方の通信機能を活用します。親機となるESP32は、Wi-Fiを利用してインターネットに接続し、リアルタイムでデータをクラウドサーバーに送信します。現在は親機と子機は1対1の構成で、LoRa通信を通じて子機が測定データを親機に送ります。この構成により、Wi-Fi環境がない地域でもキャリア通信の利用を避けることができ、通信コストを抑えながら広範囲から効率的にデータを収集することが可能です。
装置の設計においては、基板を設計・製作し、作業効率および信頼性の向上を図っています。また、センサーの選定や配線、プログラミングを工夫し、誰でも手軽に組み立てられるよう配慮しました。現在のところ、法人のホームページを活用して、詳細なマニュアルやサンプルコードを提供することで、市民参加型のモニタリング活動を促進します。これにより、地域の環境状況を市民が自主的に把握し、環境意識を高めることが期待されます。また、市民参加を通じて緩やかな人的ネットワークを構築し、新たな可能性を広げることにも寄与できると考えています。
本プロジェクトは、技術の進化を活用し、低コストで実現可能な環境モニタリングの新たなモデルを提案するものです。今後、各地のコミュニティでの実装や、さらなる機能追加を通じて、持続可能な環境保護活動に寄与できることを期待しています。

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Web Site

https://new-co2sos.heteml.net/index_seatemp.html

ターゲットユーザー

漁業関係者、マリンレジャー関係者、博物館関係者、学校関係者、市民等

ターゲットユーザーに与える価値

本プロジェクトでは、地域の環境データをリアルタイムでモニタリングする装置を、共感したターゲットユーザーが自ら設置します。このアプローチにより、小規模な団体でも国内外に展開可能です。また、ターゲットが自らの課題として環境問題を捉えるきっかけを提供し、参加意識を高めます。漁業関係者や市民、教育機関は、データを活用して地域の気候変動への理解を深め、持続可能な地域づくりに貢献できます。

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作品投稿者について

特定非営利活動法人co2sos

私たちは、地球温暖化問題の解決に向けて、世界中の人々と協力しながら持続可能な社会の実現を目指しています。私たちの取組では、市民参加型のモニタリングシステムを構築し、その情報を公開・活用することで、地球温暖化の現状を広く共有し、効果的な対策の推進を図ります。

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