2023 審査員コメント

藤岡淳一(ふじおか じゅんいち)JENESIS株式会社 代表取締役社長 兼 CEO テクミラホールディングス(株) 代表取締役副社長 アイワマーケティングジャパン(株) 代表取締役社長
創世訊聯科技(深圳)有限公司 董事總經理 創紀精工(東莞)有限公司 董事長

大手電機メーカーにて半導体設計、量産設計エンジニア、その後ファブレスIT機器ベンチャー企業を経て、2011年中国深圳でJENESISを創業、
翌年に日本法人(現︓JENESIS㈱)を創業。現在は同深圳工場にてIoT機器の開発製造受託を主に手掛ける。
2020年にグループの持株会社体制移行によりテクミラホールディングス㈱代表取締役副社長に就任。WIRED audi INNOVAITON AWARD2019受賞。
著書に「ハードウェアのシリコンバレー深圳に学ぶ」など。

コロナ明けでDX待ったなしの世の中。気が付けば少子高齢化や労働人口不足はもう今日の大きな課題となり、一方AIを中心としたプラットフォームが急速に進化する中、それらをシームレスに捌くエッジにはよりシンプルで軽いデバイスが求められています。久々のオフライン審査となる今回のGUGENではそう言った目の前にある社会問題につながるプロダクトの出会いを期待しています。

山﨑晴太郎(やまざき せいたろう)株式会社セイタロウデザイン代表 アートディレクター
デザイナー 株式会社JMC取締役兼CDO

立教大学卒。京都芸術大学大学院芸術修士。2008年、株式会社セイタロウデザイン設立。デザイン経営のパイオニアとして、デザインを軸にしたブランディングを中心に、 グラフィック、WEB・空間・プロダクトと多様な分野のアートディレクションを手がける。各デザインコンペ審査委員や省庁有識者委員を歴任。
東京2020オリンピック・パラリンピックではクリエイティブアドバイザーを務めた。
株式会社JMC取締兼CDO。株式会社プラゴ FOUNDER、CDO。TBS「情報セブンデイズ ニュースキャスター」NTV「バンキシャ!」コメンテーター。

GUGENの審査委員を担当して今年で4年目になります。この4年の間に社会状況は様変わりしました。社会における課題は常に相対的なものであり、その課題の先には常に人がいます。そのためには、技術だけではなく、その先いる人の気持ちを動かすことが必要です。GUGENのアイデアで社会を前に進めていくために、しなやかで自由な視点をもった、強度のある作品に出会うのを楽しみにしています。

石田のり子(いしだ のりこ)Granage LLP 代表

ソフトウエア企業、半導体マーケティング企業でマーケティングを担当後、2006年に韓国FPD調査会社のDisplaybank日本支社を立ち上げ、
アナリストとして調査を担当。2007年にGranage LLP(グラナージュ)を設立。2008年には、日経BP社の「FPD International」のイベントプロデューサを務めた。
日本のみならず、韓国、台湾、中国、タイ、インドネシアでエレクトロニクス関連事業の調査支援を行う。
直近までは中国HUAWEIにて日本のDEEPTECHスタートアップ企業に向けた投資事業にも従事。大学院にて経営管理修士(MBA)課程修了。

15年にわたるコンテストの歴史を振り返った時、過去の受賞作品のDNAが「未来」である今日の「ふつう」に結びついているという深いつながりです。私たちは世の中が大きく変化していく瞬間の中におり、直面する多様で複雑な日常の課題に対処するためには、単なる奇抜さだけでなく、当事者意識と未来に遺すべき本質的なテクノロジーアイデアの一歩が必要です。創造性と実用性が共存し、私たちが抱える現実の課題に対して革新的で持続可能な解決策の原点となれる作品を期待しています。