2019 審査員コメント

林信行(はやし のぶゆき)ITジャーナリスト・コンサルタント

ITの最新トレンドを取材、国内外のさまざまなメディアで解説|ITベンチャー、リボルバー社の社外取締役の他、2社のアドバイザー大手通信会社、家電メーカーのコンサルティング|JDPデザインアンバサダー

第1回目から審査をさせてもらっていますが、今も昔も審査基準は変わりません。
GUGENは「未来を作る」コンテスト。未来の日常に溶け込んでいそうな、発展性のあるビジョン、それを仲間と共に形にする力(具現力)を重視して審査します。
手にした人が数年後も喜んで使っている様子を想像できる作品、その作品が広まった世の中が今と比べて前進しているのを実感できる提案だと嬉しいです。
ぜひ今年のナンバー1ではなく、これまでのGUGENのナンバー1を目指し、ご応募ください。

鎌田富久(かまだ とみひさ)TomyK代表/株式会社ACCESS共同創業者

東京大学大学院 理学系研究科情報科学 博士課程修了。理学博士。東京大学在学中の1984年にソフトウェアのベンチャー企業ACCESS社を設立。
世界初の携帯電話向けウェブブラウザを開発するなどモバイルインターネットの技術革新を牽引。2001年に東証マザーズに上場し、グローバルに事業を展開。
2011年に退任。その後、スタートアップを支援するTomyKを設立し、ロボット、AI、人間拡張、宇宙、ゲノム、医療などのテクノロジー・スタートアップを多数立ち上げ中。
著書「テクノロジー・スタートアップが未来を創る- テック起業家をめざせ」(東京大学出版会)にて、起業マインドを説く。

テクノロジーでワクワクするような未来を垣間見せてほしい。誰かの課題を解決する、そしてそれが世界中の同じ課題を持つ人々に広がる、そんな作品を期待したい。Social Impact の可能性の大きさ、これまで見たこともないような驚きと新規性、特定の課題への想像以上の解決策、などを評価したい。

藤岡淳一(ふじおか じゅんいち)創世訊聯科技(深セン)有限公司 創始者 董事總經理

深センに15 年以上身を置き、2011 年にJENESISを深センで創業し、主に日本のIT 企業やベンチャー向けのIoT 受託製造を行う。
ースネクスト顧問、ピーバンドットコム顧問、KDDI∞Laboハードウェアアドバイザーなどを兼務。その他、経済産業省スタートアップファクトリーやニコニコ技術部深センコミュニティの運営にも参加。

オープンソース化された開発キットや各種モジュールが中国深センのサプライチェーンの影響もあり容易に調達が可能になり、PCBやPCBAのオンラインサービスの仕切りも下がり、アイデアのプロトタイプ化は更に容易になってきました。だからこそインターネットを駆使し可能性を無限に広げたような尖ったアイデアが求められます。製造現場の人間として製造してみたくなるような作品を楽しみにしています。

見ル野栄司(みるの えいじ)マンガ家

元メカトロニクスエンジニアの異色マンガ家 | 著書『シブすぎ技術に男泣き!』がベストセラーに。
第63回朝日広告賞受賞 |「基板戦隊Pバンジャー」にて第1回アニものづくりアワードノミネート

今、いろんな設備が借りられたり、ネットで部品も集められ、プログラムなんかも落ちている時代、アイデアさえあれば便利なものがすぐ作れます。生活していて「こんなものあったらいいなぁ…」というものを、なるべくシンプルに考えて取り組んでみてはいかがでしょう! 多少の根性はいりますが、賞金100万円相当でそのまま商品化・会社化なんてことも夢じゃありません。あなたの作ったものがみんなに使われるってオモロイですよね。