2016 審査員コメント

石橋素 株式会社ライゾマティクス取締役

エンジニア|アーティスト|文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出多数|第15回(2011年)文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞
アルス・エレクトロニカ2011 インタラクティヴ・アート部門優秀賞|アルス・エレクトロニカ2016 コンピューターアニメーション/映像/VFX部門優秀賞受賞

その作品を体験するまでは世の中にそのような不便や問題があったことにすら気づいていなかったような、「問い」と「答え」を同時に見せてくれるような、そんな作品を期待しています。仮に完成度が低くても、今後の可能性を感じられるかどうか、世の中に普及したときの明るい未来をイメージできるかどうか、そういったところに重きを置いて審査をしたいと思います。

小林茂 情報科学芸術大学院大学産業文化研究センター教授

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科後期博士課程単位取得退学。1993年より電子楽器メーカーに勤務した後、2004年よりIAMAS
プロトタイピングのためのツールキット「Gainer」「Funnel」「Arduino Fio」の開発|IPA(情報処理推進機構)スーパークリエータ
情報科学芸術大学院大学 IAMASイノベーション工房[f.Labo]担当

アイデアを実装しただけに留まらず、プロトタイピングを繰り返しながら発展させ、実際の生活の中における経験まで含めて設計し、適切なテクノロジーを用いて具現化されている作品かどうかを重視して審査します。インターネットやデジタルファブリケーション、オープンソースハードウェアなどの「民主化」したテクノロジーを活用して、社会の課題に向き合い、人々の視点や既存の価値観を変えることに挑戦する作品を待っています!

山海嘉之 CYBERDYNE株式会社 代表取締役社長/CEO

筑波大学大学院システム情報工学研究科教授|筑波大学サイバニクス研究センターセンター長|内閣府ImPACT革新的研究開発推進プログラム プログラムマネージャー
内閣府FIRST最先端サイバニクス研究プログラム研究統括|日本ロボット学会理事,評議員,欧文誌Advanced Robotics理事,委員長,
世界経済フォーラム(ダボス会議)Global Agenda Council Member等を歴任

重介護者の排泄問題、高齢者の誤嚥問題、独居老人の生活問題などを解決できる各種技術の様な、人や社会が直面する課題を解決できそうなプロダクトを見てみたいです。 そうした未来社会のための有用性・革新性・デザイン性という観点から作品評価をしたいと思います。

林信行 ITジャーナリスト・コンサルタント

ITの最新トレンドを取材、国内外のさまざまなメディアで解説|ITベンチャー、リボルバー社の社外取締役の他、2社のアドバイザー
大手通信会社、家電メーカーのコンサルティング|JDPデザインアンバサダー

「必要とされているか」「製品化できそうか」の2点に重点を置きつつ、その上で「成功するだけの品質・魅力」を持っているか、など審査をしたいと思っています。が、この軸では計れない圧倒的な何かを持っているモノも評価したいですね。誰かの課題を解決する『未来のふつう』となるプロダクト、自分や、その仲間内の間だけで評価が高い作品ではなく、老若男女幅広い人・自分とは趣味趣向がかけ離れた人からも、しっかりと価値を認めてもらえる応募が増えてくれると嬉しいです。

大和信夫 ヴイストン株式会社 代表取締役社長

「VisiON」をはじめとするホビー・研究・教育など多彩な小型ロボットの開発・製造・販売を手掛ける| 産学連携の共同開発グループ「TeamOSAKA]のまとめ役など
平成19年8月経済産業省「第2回ものづくり日本大賞[優秀賞]」受賞

作品に集約される技術的な高度さより、人を楽しませたり喜ばせたり、思わず笑ってしまうようなものであったり、社会的な課題解決に向けた視点を持っていること、さらに、単に試作しましたではなく市場化を目指すことがでかといった点で審査をします。ソフトウェアとハードウェアが融合することで、こんなに楽しいことができるとか、こんな社会問題を解決できるといったことが、作り手のものづくりに対する熱意とともに伝わるような作品をお待ちしています。